〈図書館学課程〉
司書・司書教諭の資格取得を目指す図書館学課程では
毎年図書館見学を行っております。
今回は国立国会図書館を見学させていただきました!
見学では、実際に働いていらっしゃる職員の方にガイドをしていただきました。
永田町にある国立国会図書館は18歳以上しか利用ができません。
そのため、中には初めて来たという学生もいたようです。
それでは図書館見学スタート🚶🏻♀️💨
まずは本館入り口からです。
通常、地域や学校の図書館では入館するとすぐに本が目に入りませんか?
しかし、国立国会図書館には見えるところに本がありません。
大きいカウンターがドーンとあるのみ...
国立国会図書館では、膨大な数(今まで出版されたすべて)の資料は書庫に保管されており
閲覧したいものをカウンターで申請、取り寄せることで読むことができるのです。
それから
閲覧室があるのも特徴です。
閲覧室は、資料を調べるための資料が保管されている部屋です。
膨大な数の資料がある国会図書館ならではといえますね。
雑誌は貸し出しができないため、指定したページを専門のスタッフの方々が複写してくださいます。
これは、一つは著作権のため
もう一つは保存のためなのだそうです。
例えば、本をコピーするとき、ページを思い切り開き力強く押さえつけてしまうことはありませんか?
これは本が傷む原因になっていしまいます。
国立国会図書館では、未来まで資料を残す必要があるため資料の扱いには特に注意されているそうです。
さて、いよいよ普段は立ち入ることができない裏側、書庫に入らせていただきます!!
...の前に重要なことがあります!
そう、靴カバーの装着です!
大切に保管されている資料を虫から守るためです。
広げると2枚入っており、それぞれ両足に着用します👣
刑事ドラマの鑑識さんをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
装着後、エレベーターで地下へ。
地下なのに明るい…と思ったら吹き抜けから光が差し込んでいました。
これは地下で働く職員の方の、精神衛生上の理由からこのような設計になったそうです。
また、停電時の明りとりにもなるのだそう。
書庫を地下に置くことは
外気の影響を受けにくいこと、地震の揺れに強いなどのメリットがあります。
実際に、東日本大震災のとき
地上にあった資料の多くは、本棚から落ち、大人の膝の高さまで床に積み重なってしまったそうですが
地下書庫の資料は一冊も落ちなかったそうです!
このお話、筆者は大変驚きました。
余談ですが、当時私は関東におりましたが、今でも鮮明に覚えているくらい大きな揺れでした。
耐震も何もしていない我が家の本棚は多くの本が落ちてしまいました😭
ちなみにこの場所、この見学で唯一撮影が許可されている場所です。
参加学生もスマホで撮影していました📸
国会図書館に保管されている資料は、書籍や論文だけではありません。
漫画や、求人情報誌に結婚情報誌まで納められています。
こんなものまで?と思いますが
例えば求人情報誌は、当時の賃金や職種、男女別の職の違いを知る重要な資料となるのです。
職員の方はこんなことをお話くださいました。
「国会図書館は価値を判断しない。価値は利用する人が決める」
とても印象に残る言葉でした。
参加した学生は
熱心にメモをとったり、職員の方のお話を真剣に聞いていました。
貴重な経験をさせていただいたことはもちろんですが、実際に図書館で働くこと、資料を扱うということが
具体的になったのではないでしょうか。
終了後、早速登録利用者カードを作りに行く学生も✨
後期も資格取得に向け、頑張りましょう😊
国立国会図書館のみなさま、貴重な体験をありがとうございました。
(T・H)