ゼミイベント(荻原ゼミ)

〈日文便り〉

荻原ゼミでは、夏休み企画の1つとして、ゼミ生からの希望が多かった就活支援イベントを行いました。今回のイベントは「就活を何から始めたらいいのかわからない」「自分が行きたい企業が絞り込めない」という悩みに応じて、キャリアとは何かを改めて確認し、具体的な一歩を踏み出すことを目標としたものです。

お招きしたのは(株)リクルートの近藤 優介さん。リクルート入社後、一貫して人事事業に携わり、国家資格キャリアコンサルタントとして、また人事業務のスペシャリストとして社内外で広く活躍されています。

まず、近藤さんから「キャリアとは何か」「山登り型・川下り型の考え方」「VUCA時代の内発的動機の重要性」「自己分析の勘違い」など、キャリア全体に関わる内容についてお話しいただきました。人事のプロとしての経験から導き出された「就活においても、その先長く働いていく上でも、世間体に合わせて自分を作って就職するより、自分らしく働ける場所を見つけることが大事」というメッセージには、ゼミ生も大いにうなずいていました。

 


 

次に、自分の内発的動機を自覚するために、参加者はインタビューワークを行いました。ワークは「夢中になって物事に取り組めたこと」についてペアでインタビューを行い、その内容をグループ内で共有し、さらにグループのメンバーが問いかけを重ねていくことで、自分の内発的動機を言語化していくというもの。ワークが終わると、「自分の頑張れること・得意なこと・好きなこと」「なぜ頑張れるのか・得意なのか・好きなのか」を整理する個人ワークを行い、その内容を再びグループ内で共有しました。ワークと共有を繰り返すことで、自分の内発的動機が明確になるとともに、普段接しているゼミ生の意外な面も見えて相互理解も深まったようです。

 



最後に、近藤さんから就活向けの自己理解・企業理解ツールを紹介していただきました。特に、jobtagは自己診断ツールだけでなく、仕事のイメージ・性質・スキル・知識などで仕事を絞り込んだり、業務内容を理解したりできる便利なサイトなので、ぜひ活用して欲しいとのことでした。

厚生労働省jobtag https://shigoto.mhlw.go.jp/User/

全体総括として、近藤さんから参加者全体に向けて、以下のメッセージが寄せられました。

・就活は受験じゃないし、絶対の正解はない

・納得した意思決定をできるようにやり切る

・あとは選んだ選択肢を正解にするだけ!

また後日、「どの学生もしっかりと人の話を聞き、自分の考えを言語化できていた。ワークもやりとりが途絶えることなく、スムーズに進んでいた。これは大人でもなかなかできることではなく、高いポテンシャルを持っていると思う。ぜひ自信を持って欲しい」とのお褒めの言葉もいただきました。

 

今回のイベントを通じて、学生たちは就活のみならず、これからの人生の起点となる自分の内発的動機を明確化することができたと思います。これをきっかけに、等身大の自分に合った仕事に就けることを心から願っています。

 

今回のイベントにご協力いただきました近藤さんに、心から御礼申し上げます。

 

 

※ 写真はどこか緊張気味ですが、終始笑顔の絶えないイベントでした。

(荻原大地)