「大学院日本語教育実習」の授業風景

〈日文便り〉

大学院文学研究科博士前期課程「言語教育・コミュニケーション専攻」の院生たちが、10月から昭和女子大学附属高校の留学生のための日本語教室で「日本語教育実習」をしています。中国、アメリカ、韓国からの大学院留学生たちです。彼らが教えている高校生は、今年10月にイタリア、ラオス、フランスから留学してきたばかりの生徒たちです。この日本語教室はいつも多言語多文化が飛び交っています。

ある日の教室をのぞいてみると、「腰って日本語も中国語も一文字ですが、イタリア語で書くとめちゃくちゃ長いです」「フランス語の数字の言い方は足し算みたい」「日本は家族が少ない。ラオスの私の家族は9人です」と、こんな楽しい会話が聞こえてきました。このクラスの日本語授業は、学ぶ側も教える側も一緒になって日本語と多文化を学び合う協働学習授業です。

英語のALTをしてきたアメリカからの留学生のアナリンさん(修士1年)は、この日「先生から聞こえてくる日本語」と「日本人生徒たちから聞こえてくる日本語」の学習をしていました。

 

   

 (池田玲子(日本語日本文学科/文学研究科特命教授))