日文先生インタビュー~荻原大地先生・前編~

〈日文便り〉

こんにちは。日文ブログスタッフ3年のY・Kです。
今回は、近世文学ご担当の荻原大地先生にインタビューをさせていただきました🌸
私は、まさに近世文学ゼミに所属しているので、ゼミのことなども混ぜつつ、
荻原先生が考える「近世文学」の魅力に迫ってみました!

今回は前編!授業やゼミにフォーカスしてみました。

近世文学担当 荻原大地先生

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★先生から見た昭和女子大学の日文生の印象

荻原先生
自分の考えを言葉にする能力が高いと思います。授業のリアクションペーパーもみっちり書いてくるし、学寮などのやり取りを見ていても、建設的な意見のやり取りができるので、「言語化」する能力は高いと思っています。ですが、その能力がなかなか自信にならず、引っ込み思案なところも日文という感じもします(笑)

―なるほど。先生は昨年度からこの学校にいらっしゃいましたが、当時の印象と今の印象で変わった点はありますか?

荻原先生
あまりないですね。変わらず、見たままの感じというか。ギャップも少ない気がします。実はこうだったというマイナスな印象もないですね。

―そうなんですね。確かにリアクションペーパーは、結構みっちり書いてありますよね。

荻原先生
他の学部の方だと、1行で終わる方も中にはいますから。

―全然違いますね。つい埋めよう!としてしまいます。

荻原先生
支離滅裂な言葉ではなくて、きちんと読ませる文章を書きつつ、分量を埋めてくるので、すごいな!と思います(笑)

 

★近世文学を専攻された理由を教えてください

荻原先生
大学で近世文学の授業を受けて、初めて西鶴の作品を読んだことがきっかけかな。その時、「こんな古典文学があったのか!近世、意外と面白いじゃん!」となりました。
そこから、自分で図書館の近世文学の棚に行って、気になった本をバーッと読んで、「近世、超面白いじゃん!」と気づき、今に至る感じです。

―近世文学の魅力を一言で言うと何ですか?

荻原先生
「なんでもあり!」というところ。これに尽きます。

―たしかにそうですね!ゼミでもその考え方を感じます。

荻原先生
どんな人でも楽しめるというのが、近世の良いところです。

 

★先生が授業やゼミの中で意識されていることはありますか?

荻原先生
ゼミの方では、「とにかくやってみて」ということが1つあるかな。実際にやってみないと、自分に合う・合わないも分からないので。情報は与えるから「あとはやってみて!」という感じです。意識しているというか、そうならざるを得ないというか…(苦笑)

あとは、脚注の付け方やレジュメの作り方などの「型」を身に着けることは、細かく言うようにしています。これは、物事のルールを身に着ける練習の意味も含めています。社会に出ると、まずは、他人に指示されたことを正確に履行できることが信頼に繋がります。だからこそ、今のうちに「型」を身に着けることを意識してもらっています。

―「型」に関しては、初回のゼミで詳しい説明があったことが印象に残っています。

荻原先生
そうですね。でも、みんなできていたのでそのあたりは心配していないです。
あとはもう、ゼミ生同士、認め合いながら楽しくやってくれればいいです!

―ゼミはみんなで意見を出し合う時間が楽しいです。

荻原先生
みんな、きちんと自分の考えを発言するので、シンプルにいい子たちだな、と思います。最初の「言語化」にもつながることですね。

―ことばの選び方も上手だと思います。

荻原先生
それもそうかもしれません。なにか指摘をするときも、傷つける言い方では言わないから、そこは偉いなぁと思います。

―では、授業で意識していることはありますか?

荻原先生
近世はいろいろな作品がありますから、まずはいろいろ触れてほしい。だから、「こんなのがあるよ」と情報をバーっと投げている感じです。

―ゼミと同じなんですね!

荻原先生
文学史の授業では、中世文学も一緒に扱うため、触れられる作品が少ないということもあります。なので、「代表的なジャンルの作品を並べておくので、好きなモノを食べて!」という感じかな。自分の好きなものばかりを読んでいても、今までの延長にしかならないので、学生さんが今まで読んだことのないものを並べることが、自分の役割かなと思います。自分に合うものがあったら、ゼミに来てねって感じです。

―まさに、それをきっかけにゼミを選びました。

荻原先生
興味を持つきっかけは、そんな感じでいいと思います。

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続きは後編で😊
後編ではコースプロジェクトについて伺いました。お楽しみに!

(Y・K)