本学ペットボトル「ユメミルミズ」を教材に:ビジネスライティング

〈日文便り〉

本学の学生ならば誰でも知っている(と思われる)「ユメミルミズ」というミネラルウォーターがあります。学内の自動販売機で売られています。現在のボトルのラベルは、2021年に環境デザインの学生が作成してくれました(作成の過程:https://swukankyo.jp/topics/topics-138/)。

今回のブログでは、留学生を対象とした外国語(日本語)科目「ビジネスライティングA」(前期開講)という授業で、この「ユメミルミズ」をリソース(教材)として活用した授業の紹介をします。端的にいうと、このミネラルウォーターの販売促進のために、学生が知恵を絞り、グループごとにキャッチフレーズを作り、販売戦略を考え、販売元であるカリヨン様にプレゼンをしたという話です。

(最終プレゼンの全体写真 
前列:カリヨンの千代森様・竹内様・筆者・ゲスト国際学科渡邊先生・院生アナリンさん、
後列:履修学生)

この授業(ビジネスライティング)では企画書を作成することを目標の一つにしていました。留学生のみを対象とする授業で、履修者には、入学したばかりの大学1年生で、かつ、日本に来たばかりの人が複数含まれていました。「何をどのように考えればいいアイディアが出るの?」「企画書って何をどのように書くの?」そういうところからのスタートでした。

実は当初、このミネラルウォーターの企画は考えていませんでした。しかし、学生たちの反応を見て、身近なものから企画をしたほうが良いと思い、急遽題材にしました。(6,7月の暑さのせいで、いつもミネラルウォーターを持ち歩いていたことも一因です。)

強みと弱みを分析し、誰にどのようにアピールすれば販売につながるのか、試行錯誤の連続でした。

最終的にできあがったキャッチフレーズは次のとおりです。(「ユメミルミズ」ということばからイメージをさらに膨らませていきました。)

・「夢に向かって、今日もひと口」

・「ユメミル、ミライを飲む」

・「この水で、夢に向かってジャンプ!」

・「夢の海の雫 あなたのもとへ」

・「一歩ずつ、夢とともに」

・「夢をみる、わたしと水。」

・「きらめく夢を、こころの中に注ぐ」

・「可愛くなる秘訣?それは水と笑顔!」

・「一滴が、未来を創る」

・「学校限定の水をポケットに!いつでも手軽に!」

・「ゆらめく夢、つなぐユメミルミズ」

・「地球を流れる水のように、夢を繋ぐ」

販売元のカリヨン様からは、以下のコメントをいただきました。

「どのグループもわかりやすくパワーポイントがまとめられていて大変見やすくてよかったです」

「ユメミルミズのここに注目」のところがわかりやすく、強みと弱みを比べられてよかったです(表にしてあり、一目で比べやすい)。また、美と健康に注目する視点や学科別のSNSの配信などが新しい視点でした。取り入れてみたいと思いました。」

「弱みとして競合他社が多いと挙げてくれていて、広い視点で見てくれていると感じました」

「「ゆらめく夢」という「ユメミルミズ」と語感が似ている言葉を選んでいて、雰囲気が合っていてよかったです」

留学生が考えた内容が今後どのように活かされるかは、お楽しみに。留学生と企業との接点ができた機会となりました。

 

日文/日本語教育センター/文学研究科 近藤彩
連絡先 日本語教育センター:JLE@swu.ac.jp