2021年9月27日学長ブログ

 ■ワクチン接種説明会が開催されました

 9月も下旬になりましたが、この夏休みに本学でも新型コロナワクチンの職域接種会を開き、教職員、学生および本学関係者の皆さんがワクチンを接種できる機会を設けました。この接種会では約6割の在学生が接種でき、もうすぐ附属中高部の生徒も接種できる機会をつくる予定です。特に教職員と在学生のワクチン接種状況は、後期からの大学での授業や学内外での実習、課外活動に大きく影響します。インフルエンザのように明らかに効果のある薬がまだない現状では、感染予防の徹底とワクチン接種のみがコロナ感染の拡大を防止する手段です。一方で、ワクチンについての科学的根拠のない誤情報がネット上で巧妙に拡散されており、多くの人にとって一体何が正しい情報なのかわかりにくくなっています。ネット社会は有用な情報が迅速に世界に伝わるという点で社会に大変大きく貢献していますが、他方では無責任な誤情報が短時間で多くの人に拡散されることによって、人々を惑わせたり傷つけたりするという深刻なリスクもあるとつくづく感じます。
 そのような中で、本学では9月9日に「ワクチンの効果とリスクについて」の説明会をZoomで開催しました。あらかじめアンケートで学生から寄せられた質問を司会者がまとめて聞き、それに対して講師が説明しながら答え、さらにリアルタイムで参加している学生も自由に直接質問できる形式で実施されました。講師は感染症が専門の内科医で、今まさに救急センターの現場で戦っておられる先生でした。学生の様々な質問に誠実かつ率直に答えていただき、とても理解しやすくよい説明会になりました。講師は最後に「日々現場で感染者に対応していて実感することは、副反応のリスクに比べて実際に感染して重症化するリスクのほうがはるかに大きいことです」とおっしゃっていました。
 この説明会には、これから接種しようとしている人、接種を迷っている人、そして接種したけれども今後の健康に不安を感じている人に参加してほしいと開催したのですが、リアルタイムで参加できた人は100人余りでした。しかし、今回の参加者からさらに多くの人にこの説明会で得た情報が伝わることを期待しています。また、説明会に参加できなかった本学の学生およびそのご家族、教職員は、当日の模様を録画した動画をオンデマンドで視聴できるようになっています(※)。この動画は既に1000人以上の方に視聴していただいていますが、より多くの学生に視聴していただきたいと思います。

※「ワクチン接種説明会」の視聴方法は、学生ポータルサイト「UP SHOWA」の掲示板(大学からのお知らせ)から確認してください。(視聴期限:10月20日(水)17時まで)


初秋の「昭和之泉」では鯉やカルガモが元気に泳いでいます。