新年明けましておめでとうございます。
全国共通テストも間近に控え、受験生は緊張と最終の追い込みの日々でしょう。本学も、学ぶ意思をもつ多くの受験生が集まってくれることを期待しています。
さて、教育の質の向上や学習者本意の教育が求められる中、大学の教育内容が近年大きく変化しつつあります。そこで私の個人的な意見ではありますが、学生が確実に学修成果を上げるために、科目・授業には次のようなことが必要と考えています。
・学生の十分な事前学習を必須として、講義に、演習・実験・ディスカッション・発表を積極的に取り入れる、もしくは組み込む(演習、実験の枠を外す)。学修内容の定着のための事後の課題学習も必須であるが、課題の提出とフィードバック等により、授業外学習の徹底を図る。
・国内外の産官学機関とのITを活用した連携により、学修の多様化を図り、学習効果を向上させる。
・上記を達成するには、カリキュラムのスリム化で教員の担当科目数を減らし、各科目にかける仕事量を増やす必要がある。
・学習内容の定着には、各科目の授業を1週間に複数回数開講し、集中的に学習することが望ましい。クォーター制にならなくとも1/2セメスターの開講で実施する(教員は集中して忙しい時期と研究に時間をかけやすい時間を確保する。必修科目のない期間に学生は留学や長期インターンシップが可能となる)。
これらは責任ある部署で議論されたものではなく、私自身が日々考えているだけのものでありますが、少子化で大学に厳しい風が吹く中でも、学生の能力を伸ばす授業はどのようであるべきかを私たちは常に考え、議論を重ね、着実に実行していく必要があります。
今年も昭和女子大学は教職員が心を一つにして前進し続けたいと思います。