9月19日(月)に本学の光葉博物館 秋の特別展「江戸の名門料亭八百善 その食と文化」の関連シンポジウムの準備として、横浜市磯子の古民家で開業されている八百善雨月荘での食事会に参加しました。八百善当主や関係者の方々より、八百善に纏わる説明を伺いながらシンポジウム関係者と食事をいただき、美味しい料理とともに、大変興味深く有意義な時間を過ごしました。
八百善は江戸時代享保2年(享保年間は1716~1736年)に創業され、長い年月を経るなかで時代ごとの人々の好みに応じて料理は工夫され、少しずつ変えられてはいますが、江戸料理の神髄は変わっていないようです。江戸時代の『会席即席御料理』(江戸会席料理老舗番付)のなかでは横綱を超えて行司級の格であり、この伝統を絶やすことなく引き継いできたことに大変なご苦労もあったことと推察します。予習も終えたことで秋の特別展とシンポジウムが楽しみです。
因みに当料亭は宮尾登美子著の小説(もちろんフィクションですが)『菊亭八百善の人びと』のモデルだそうです。
(「八百善雨月荘」長月 四季膳の献立) (八百善所蔵の国貞の浮世絵『当世美婦揃』)