2022年5月8日学長ブログ

 4月16日(土)に現代ビジネス研究所(通称ビジ研)の研究員による2021年度研究報告会がありました。ビジ研には現在約120人の社会人研究員が登録し、多士済々のメンバーです。この中で昨年度2021年度に本学から研究助成金を交付され研究を進めている、7組のグループあるいは個人が研究成果を発表しました。テーマは、地域の活性化、スマートフォンによるキャッシュレス決済、アンコンシャスバイアス、災害時の非常食のローリングストック、デジタルプラットフォームについてなど実に様々ですが、どれも現代社会の課題を反映するものです。それぞれが関心のあるテーマについて、独自にあるいは他の研究員や学外者、学生を巻き込んで研究を進めています。大学などで進められる研究とは異なる切り口のものもあり、なかなか興味深いです。特に数年にわたり継続されてきた研究は、初期の頃よりも発展しており成果も出ています。
 研究助成のための研究計画の審査や、研究所紀要への投稿報文の査読は本学の教員(主に研究所の運営委員)が行いますが、審査をするだけなく、社会人研究員と大学教員の交流から新しい共同研究や活動が生まれることを期待します。さらにそこに学生も参加し、学生、教員、社会人が連携することにより、これまでとは異なる形での学び、研究、活動ができることを期待します。このためには、それぞれが忙しいスケジュールの中で時間を捻出し、新しいテーマにチャレンジする意欲が持てるか、あるいは無理にでも時間を割きたくなるほど興味深く価値あるテーマを見つけ出せるか、だと思います。まずはこれまで以上にビジ研の活動を学内外により強く発信していただきたいと思います。

(現代ビジネス研究所の研究報告会にて閉会の挨拶)