東南アジア考古学を専門にしている菊池と申します。週末、奈良に行ってきました。今年は平城遷都1300年にあたり、これを記念して博物館や寺院で特別展があり、そのうちのいくつかを見学しました。奈良国立博物館の「大遣唐使展」では、唐で亡くなった日本人の井真成の墓誌や日本では20数年ぶりの展示という「吉備大臣入唐絵巻」などが展示されていました。また、橿原考古学研究所付属博物館は「大唐皇帝陵展」を開催し、壮大な陵墓の紹介とそこから出土した副葬品などがあり、これまで門外不出の品々が多くみられました。特別展は今月20日までですが、お時間のある方はぜひ奈良に行き、国際交流から多くのものを学んだ奈良の御代に思いを馳せてはいかがでしょうか。