歴史文化学科で西洋美術史を担当しています木下亮です。私の授業では、美術の歴史について講義するかたわら、開催中の展覧会をよく紹介します。では最近、取り上げた展覧会をいくつか挙げてみましょう。
現在、六本木の国立新美術館では「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」が、また今春、新しく開館した三菱一号館美術館では「マネとモダン・パリ展」が開かれています。どちらもとても充実した展覧会です。六本木の森アーツセンターで開催中の「ボストン美術館展」でも、19世紀のフランス絵画が数多く展示されています。さらには秋に、本格的なゴッホ展やドガ展が予定されています。今年はどういうわけか19世紀のフランス絵画が大挙して日本に上陸することになりました。
昭和女子大学のいいところのひとつが、都心の美術館にアクセスしやすいことです。授業が終わってすぐ大学を飛び出せば、30分後には見たい絵の前に立つことができるのです。パリやボストンまで旅するにはおよびません。
本や音楽との素晴らしい出会いがあるように、美術作品との忘れられない出会いがあればと願いながら明日も授業をします。