歴史文化学科の山本暉久です。日本考古学を専門にしています。昨年8月に山梨県北杜市諏訪
原遺跡の発掘調査を行いました。炎天下の中、参加した学生たちの活躍により、この遺跡の調査も
4年目が無事終了しました。この遺跡は今からおよそ4,500年前の縄文時代の遺跡で、発見された
竪穴住居跡を継続して調査しています。
考古学は、遺跡の調査をするだけではありません。調査した成果をいち早く公開することも必要と
なります。それで、後期の授業が始まってから、参加した学生たちが中心となって記録図面の整理
や出土した遺物を洗ったり、破片を接合したりして整理作業を行いました。その成果を原稿としてま
とめ、遺跡の発掘調査概報を昨年末に刊行しました。写真がその報告書です。学生たちの活躍が
あってこそ、このような形でまとめることができました。
これから入学する君たちの中で、考古学に興味がある、一度発掘を体験してみたいと思っている
人がいれば、今年も8月に発掘する予定ですので、ぜひ参加してください。ただし、炎天下での野
外の作業が続きます。体力に自信ある人を期待しています。