博物館実習を見学して思ったこと [2012年08月18日(土)]

こんにちは、松田忍です。

 

歴文生の約半数が取得する学芸員資格。学芸員課程を学んでいる学生にとって4年生の前期から夏にかけては博物館実習の時期となります。実習を受け入れて下さった博物館にご挨拶に伺いますと、いずれの館でも、工夫に工夫を凝らした実習指導をしていただいております。企画展のパンフレット作成や企画資料の下調べ、夏休みに来館した小中学生を相手としたギャラリートークなどの特色あるプログラムを生き生きと体験している学生たちのようすをみるととても嬉しくなってまいります。たいへんお忙しい中、学生を受け入れて下さった博物館の関係者のみなさまにはこの場をお借りいたしまして、心より御礼申し上げます。

 

さて、ご挨拶に伺ったおり、逓信総合博物館の研究員である井上さんとおっしゃる方とお話しして参りました。井上さんからは、みなさんにとっても、たいへん良い話をうかがうことができましたので紹介しますね。

 

井上さんがおっしゃっていらしたのは……

 

学芸員課程には、社会に出て仕事を進めていくうえで必要な要素が全て詰まっているから、学芸員資格を取る学生は自信を持ってアピールして欲しい!!

 

ということでした。

 

たとえば歴史文化学科の学芸員課程の授業でも、博物館の模擬企画を立てるというような授業がありますし、学内の光葉博物館もつねに次の企画を立て続けています。

 

そうしたときに、学生のみなさんは、過去の似た企画がどのように執り行われたのかを調査し、その結果を踏まえながら、新しい価値を提案するにはどうしたらよいかを考える必要があるわけです。そして企画を実現するためには、どのくらいの予算をどのように分配しながら、どんな関係機関と連絡と取ることが必要かを考え、さらに企画がどういう影響や結果を社会に及ぼすことができるかを説明し、プレゼンしていく。さらにはポスターやビラの作成といった広報活動までプランニングすることを考えれば、これはもう博物館だけにとどまらず、社会で必要な能力そのもののトレーニングだともいえると思うのです。

 

もちろん学芸員課程では、そうした経営、運営面の力だけではなく、モノを扱う力も総合的に鍛えられるわけであります。

 

「ああ、あのとき勉強したことが役に立ってるなぁ」ってのは往々にしてあとから気付いたりするんですが :mrgreen: 、そうした力を「自覚的に鍛えて」、羽ばたいていって欲しいなぁと思う次第です。