こんにちは、歴史文化学科2年酒井・根本です!!
今回は8月5日(毎年8月第1日曜日)王子神社で行われる王子田楽を観に行きました
メンバーは渡辺伸夫先生・大谷津早苗先生・大谷津ゼミ3年生の尾崎先輩、片柳先輩・2年酒井、根本です。
王子田楽は、一度途絶えてしまったことから“まぼろしの王子田楽”と呼ばれ、復興は不可能と言われていました。しかし、現在でも王子田楽代表をつとめられている高木基雄先生のご尽力により復活し、
今では北区無形文化財に認定されています。
いわゆる“伝説の田楽”でもある王子田楽を、「伝統文化の現場」(講師は高木先生がつとめられました)で学び、一同興味津々です!!
北区の王子神社に集結した我々は、おおいに王子田楽を楽しみました(^.^)
王子田楽では様々な演目がとり行われますが、特に見ごたえがあるのは「田楽行列」と「田楽舞奉納」、そして福まきです!
冒頭で行われる「田楽行列」は、演者である町の方々が行列をなして参道を通り王子神社まで練り歩きます。
中世時代の衣装に身を包みお練りをする様は当時を彷彿とさせ、軽くタイムスリップした感覚に、、、
中盤の「田楽舞奉納」では、子供たちによる舞が披露されます(^p^)♡
この舞は田楽座が貴人宅へ練入る際に玄関で芸を披露するという形態を残したものと言われている“中門口”などの演目が奉納されます。
この日の為に頑張って練習してきた子供たちの華やかで可愛い田楽舞は要チェックです。
花笠を被った8人の子供たちは4:4で並び、赤色の衣装と緑色の衣装で、背中にはススキを挿しています。また、刀を交差して挿し、それを覆うように薄い布が蝶々のように広がっているのが可愛かったです!!
そして私たちが衣装で一番盛り上がったのは7本もの大刀を挿した甲冑姿の武者です!!
この大刀がとても大きいし長い!!
びしっとした姿に惚れました(笑)
そしてフィナーレは福まき!
以前は舞児が被る田楽花笠が縁起物として大変人気で、毎年争奪戦が起こったことから戦前は「けんか祭り」として有名だったそうで、
現在では福まきという形で引き継がれ、手ぬぐいやお菓子類・そして王子田楽で使用された道具である槍の先がまかれます。
これが凄く盛り上がるんです老若男女みんな必死に手を伸ばします。
壮絶な戦いの末、歴文生も戦利品をたくさんゲットしました~太っ腹な王子田楽さんに感謝です(^^)ほくほく
夏の最初にこんなに粋で風流な祭りに参加したのは初めてでした。
「華やかで面白い」という点では、歌舞伎や能などの興行と同じなのですが、
それに加えて地域の方々が一丸となってこの王子田楽を盛り上げているのが伝わってきました。
それが心地よくとても素敵で、地域に密着した芸能の魅力を体感することが出来ました!!