9月7日からの2泊3日にて、地理歴史研修旅行が挙行されました。参加者は、4年生2名、3年生5名、2年生3名、1年生5名、田畑先生、山本博也先生、助手2名、参与1名の計20名。ん?参与ってなんぞや!?実は2010年度まで歴史文化学科にて助手をしていらした佐々木さんが参与としてご参加なさいました。3、4年生にはとても懐かしかったことでしょう。ご退職になったあとも、こうして研修旅行にご参加いただけるというのはいいですね!!
日程は以下の通り。
9月7日 松江駅集合→出雲大社・古代出雲歴史博物館・神話博しまね「神話シアター」→宿泊先
9月8日 宿泊先→石見銀山→松江城天守閣・松江博物館→宿泊先
9月9日 宿泊先→月山富田城→足立美術館→水木しげるロード→解散
今回の旅行レポートは1年生にお願いしましたよ。では「歴文生の夏休み」その9、三橋さんと小林さんお願いしますm(_ _)m
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出雲と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?出雲大社、風土記、宍道湖、しじみ、そば・・・・・
こんにちは!歴史文化学科1年の三橋です~!私は『研修旅行一日目』について書かせて頂きます!
集合は出雲空港。羽田空港からいざ出発と思いきや実はその日、私はチケットを家に忘れパニックを起こしながら羽田へ向かっていましたので、汗やら涙やらにより顔面や手がぐしょぐしょになっておりましたそれを見てなのか、はたまた偶然か飛行機で隣の女性と会話が始まり松江市出身だということで、島根の歴史について聞かせていただきました
間もなく出雲空港に到着!私の中では出雲=観光地というイメージでしたので、民家が多く人力車が走っているようなところを想像していたのですが、出雲空港の周辺は一面の田んぼ、田んぼ・・・そして山。想像との違いに驚かされました。
そして皆さんと合流、そのまま出雲大社へ向かいました。出雲大社に向かう途中、八岐大蛇のモデルである斐伊川を通過したのですが、・・・たしかに首が沢山ある蛇に見えました
出雲大社は大国主神命という神様が祀られている神社です。神無月になると全国の神様が集まることで有名です。『古事記』『日本書紀』での国譲りの際に建てられたのが始まりだと言われていて、現在とは違い古代の本殿は高さ24メートルと伝えられています。
そんなロマン溢れる出雲大社では現在平成の大遷宮を行っていて、残念ながら本殿はみることが出来ませんでした・・・が、さっそく仮殿にお参りしてから境内を歩きました。境内は荘厳な雰囲気に包まれていて、とても暑い日なのにも関わらず爽やかな風が吹いていました。出雲大社の周りには古い町並みが残されていて、日本!という雰囲気を味わうことが出来ました。
出雲大社のあとは大社駅へ行きました。大社駅はもう廃駅になってしまった駅です。国の重要文化財に指定されており、使われなくなった今でも綺麗に残されており、昔ながらの建物にみんな興奮しました古い運賃表もそのまま残されており、東京まで1万1000円ほどで行けたそうですよ。
その後、ホテルへ向かっての夕食では、山本博也先生、田畑先生、助手さんや先輩方とわいわい話すことが出来てとても楽しかったです
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続きましては小林さんのレポートです。
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こんにちは、初めまして。歴史文化学科1年の小林です。
ずっと歴文ブログを見る側だった私が、執筆するという立場になりいささか緊張しておりますが、地理歴史研修旅行について私が思った事などを綴ろうと思います。
まず1日目の神話博しまねで「神話の国しまね」というキャッチコピーを見ていたので、出雲大社を見るとその通りだなと思っていましたが、2日目に訪れた松江城を見ていると、神話の世界だけでなく今なお続く長い歴史を持ち続けている国だなと感じました。
奈良時代の出雲大社に、江戸時代の松江城など、見どころいっぱいです。
古代出雲歴史博物館の中には島根県にある荒神谷遺跡の358本の銅剣、加茂岩倉遺跡の39口の銅鐸が実物、複製品含め展示されていました。
そういえばこれ、受験で覚えたやつだああああああΣ(゚口゚) 当時はただがむしゃらに覚えただけでしたが、こうして本物を見ることが出来ていたら印象は全然違ったのかなと思いました…後悔先に立たず…
ズラッと並ぶ銅剣は圧巻です!!
2日目に見学した石見銀山の間歩(=坑道)の中にあえて蝋人形などの作り物を置いていないところが自然と共に歴史を刻んできた石見銀山らしいなと思いました。
そして私たちが見学したこの龍源寺間歩、中はとても…涼しい!! 暑い中を歩いてきたのでまるで天国でした…(´∀`*)
銀の精錬の為に銀山の木を伐採した後、植林や森の管理を行って自然と二人三脚で採掘をしていたことが、世界遺産に登録された大きな理由の一つとなっています。
また個人的に印象に残ったのは2日目の自由散策の時に訪れた羅漢寺の五百羅漢。五百羅漢とはブッダに常に付き従った500人の弟子の事。(俗世の)人間離れをした弟子たちの独特の顔から、悟りに至るまでの厳しい道のりを感じました。仏様もあの安らかなお顔に至るまでには相当な苦労を積み重ねてきたのでしょう…
そして忘れられないエピソードは、3日目の月山富田城でのこと。三の丸跡へ山道を歩いて登っている時のことです。上の記事を書いた三橋さんの一言。
「苔でコケる!」
それを聞いた山本博也先生の一言、
「この辺りはお化けが出るんだよ、怪談(階段)話」
博也先生のお茶目な一面が垣間見えました
三橋さんはその苔で見事にスベッていました
学生も先生もみんな和気あいあいとした楽しい旅行でした!先輩、先生、助手さん、ありがとうございました!
そして 未来の歴文生の皆さん!1年だから…と遠慮せずに研修旅行などには積極的に参加した方が絶対に自分のためになりますよ!毎年夏に行われるので是非参加してみてはいかがですか?
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自然と共に育まれてきた石見銀山の文化、写真でしか見たことなかった銅剣・銅鐸や廃駅を実地でみた興奮、いいですねぇ!!また研修旅行は1年生にとってはこれから4年間密に接していく先生や先輩との顔合わせの場でもあります。お二人の記事を読みますと、その交流がとてもうまくいったことが伝わってきますね。これからの学生生活、もっともっと色々な場所に足を運んで、良い体験を積み重ねていってください♪
小林さんは高校生のときから歴文ブログをお読みになっていらしたそうですよ。その小林さんも書いていらっしゃいますが、未来の歴文生のみなさん!是非「手で考え、足で見る」体験をなさってくださいませ!