ゼミ(日本近世史)の紹介

こんにちは。日本近世史の野口朋隆です。
8月のオープンキャンパスも近づいてきましたが(24日、25日)、
高校生の皆さんは、大学にゼミがあるということを、よく耳にするかと思います。
でも、ゼミって何なのか、よくわからないかもしれません。
そこで、野口ゼミについて紹介したいと思います。

歴史文化学科では、3年生から自分の興味関心に沿ったゼミを選択します。
これらは、4年生の時に提出する卒業論文の内容と指導教員を決めることでもあります。
野口ゼミの場合、現在の3年生は、古代から戦国大名、そして近世・幕末まで、
様々な関心を持った学生が所属しています。

ゼミは週1回行われますが、内容は、各先生で様々です。
今年度の野口ゼミでは、まず武士道書として有名な『葉隠』を読みました。
ゼミ生全員が、『葉隠』の内容を現代語訳して発表していきます。
社会背景の異なる時代のことを安易に持ち出すのは慎むべきことですが、
『葉隠』では、例えば、「人前であくびをするな、あほうづらに見える」とか、
現代人でも理解できるようなことが多く書かれているように思います。

それから史料整理も行いました。江戸時代の旗本であった荒尾家に残されていた
史料を、一点一点、内容を読み、寸法などもはかってカードに記入していきます。
この成果はいずれ、どこかの紙面で発表したいと思っています。

ゼミでは、この他にも、4月には懇親会としてのゼミコンを開きましたし、
9月に九州へ行くゼミ旅行も企画されています。

また野口ゼミの特徴は、上にも書きましたように、実際に、古文書を見て触れて
史料から歴史を考えるということです。
特に、グニャグニャっと書かれた「くずし字」を読んでいきます。
高校生の皆さんは、難しいだろうなぁと思うかもしれません。
確かに、簡単に、すぐに読むことはできないと思います。
しかし、授業では、ゼミ以外で、「古文書解読」という授業もありますし、
また単位にはならないのですが、自分たちで行う自主ゼミとして、
「古文書を読む会」を開いています。
現在、3年生7名、1年生2名が、古文書と格闘しており、
始めた時にくらべて、だいぶ読めるようになっています。

こうした勉強を通して、織田信長や徳川家康が書いた古文書を始め
町や村の庶民の史料を読み、歴史を明らかにしていくことになります。
興味のある高校生は、是非、昭和女子大学のオープンキャンパスに来て下さい。
詳しいお話が聞けると思います!