オープンキャンパスでお伝えしたかったこと

こんにちは、松田忍です。

この土日にオープンキャンパスを開催いたしました。24日は蒸し暑く、25日は雨も降るなか、たくさんの受験生のみなさま、ご家族のみなさまにお越し頂きましたこと、心より感謝申し上げます。

オープンキャンパスにお越しいただいた方、またはお越しになれなかった方も含めて、オープンキャンパスで伝えたかった想いをもう一度書かせてください。昭和女子大学の各学科では3つのポリシーを公開しています。「どんな学生に入学してほしいか(アドミッションポリシー)」、「なにを目指してどんなプロセスで教育しているか(カリキュラムポリシー)」、「どういう基準で卒業認定をするか(ディプロマポリシー)」に関わる3つの方針です。

オープンキャンパスでお話ししたのは、この3つのポリシーの具体的内容でありました。ポリシーの原文は固い内容でやや味気なかったりもしますので、ここで受験生向けバージョンでポリシーの内容を紹介したいと思います。とりあげるのはカリキュラムポリシーです。以下の太字部分が原文、ピンクの部分が超・注釈でございます。

ポリシーの背後に込められた気持ちを含めて書きましたので、ちょっと長い文章ですが、おつきあいいただけますと幸甚に存じます。

1、歴史・考古、美術・伝統文化、地域と民族の文化、文化財の幅広い4分野について基礎・概論から発展授業の特論へと体系的に学修し、専門ゼミで完結させます。総合的かつ多角的に歴史と文化を理解するために、少人数制のゼミに力を入れ、実習・体験重視の講座を多く開講しています。

→高校までで学ぶような、いわゆる日本史・世界史だけじゃなく、歴史を考える幅広い学問分野を用意して君を待っているよ。入学する段階で自分が勉強したいテーマが決まっていると望ましいけれど、入学時点で勉強したかったテーマを変えさせたり、迷わせたりしてしまうほど、魅力的な多くの分野の授業を用意しているよ。歴史が好きで入ってきたみなさんに対して、さらに深く歴史を知り、歴史を学問する感覚をしっかり身につけてもらったうえで、ゼミを選んで卒論を書いていってもらうよ。一つのゼミに所属する学生の数は平均して6~7人。同じ分野に興味がある学生同士で濃密に話しあいながら、助け合って同じ課題に取り組んだり、自分の研究テーマを報告したりしながら、歴史を理解する力や考える力をしっかりつけていくよ!

2、専門分野の基礎講義から特論講義を段階的に履修することによって、問題点を見いだし、それを解決する方法を習得し、多くの情報を整理・分析できる力を養成します。

→ゼミの専門分野に応じた、どのテーマで卒論を書くことになっても、基礎的な講義から具体的な研究内容を教授する講義まで揃っているからしっかり勉強出来るよ。歴史資料を解読したり、フィールドワークで観察する中で、面白い疑問点を自分の力で見つけて、ゼミの先生のアドバイスを得ながら、学問する楽しみがこの学科には詰まっているよ!

→「歴史を勉強して何の役に立つんだ」という人がいるかもわかりませんが、安心して!「歴史知識をたくさん覚えて歴史マニアになる」だけだったら、たしかに何の役にも立たないかも知れない。でもね、この学科では文字やモノからいかに多くの情報を引き出すか、そして引きだした情報をいかに整理して人に語るかという専門的な力をとことん養うんだよ。その力を身につけることは大学で学ぶ最大の意義の一つなんだよ。その力はね、大学を卒業して長い人生を歩んでいくうえで、君を支えてくれるかけがえのない力となるんだよ。去年までこの学科にいらした増田先生はね、「歴史文化学科はみなさんの人生を豊かにする学科なんだ!」っておっしゃっていらしたんだけど、私も本当にそう思うよ。

→歴史書とかドラマとか漫画などで歴史を知ることはとても楽しいことだよね。歴文にはそういう学生がとてもたくさんいるよ。でもね、歴史を読んだり見たりするのが好きっていうのから一歩進んで、自分から歴史を語れるようになることはものっすごいクリエイティブな営みで、楽しくて楽しくて仕方がないことなんだよ!一緒に学問に取り組もうよ。

3、遺跡発掘や研修旅行などで、見て、触れて、歩いて学ぶ体験学習法の基礎を身につけ、国内外での発掘等、体験の場を通して多文化への理解を深めます。

→このブログでもたくさん紹介しているけれど、どの分野を専攻してもフィールドワークを重視しているよ。旅行が好きだ、実物を見るのが好きだ、という人に是非来てほしい学科だよ。ブログのトップに書いてある「手で考え、足で見よう」というキーワードにはそういう強い想いを込めているよ。長期休みになると、じっとしていられないのが歴文生だよ。数多く開催されるいろいろな研修旅行に飛び回る学生たちがいる学科だよ。

4、教職・学芸員・考古調査士等の専門職に対応し、さらに、文化財修復技術・文献取扱技能・民俗調査技能などを習得します。

→社会科教員や博物館学芸員の資格をとったり、考古調査士の資格を取る人がたくさんいる学科だよ。光葉博物館という学内の博物館があって、歴史文化学科の武田昭子先生が館長を兼任しているんだよ。博物館の収蔵品を使った実習もあるし、文化財を扱うしっかりとした力を持った人材を社会に送り出したいという熱意がこの学科にはあるよ。

→陸前高田の被災文化財のレスキューを学生たちがやっているという記事をブログにも書いたけど、、それ以外にも仏像修復や民家に存在する身近な文化財などの修復なども学べるよ。発掘された歴史史料を実際に触りながら整理する機会や数日間泊まり込みで民俗調査旅行をする機会なども充実しているよ。ここでも「手で考え、足で見よう」を大事にして居るんだよ。

5、取材能力、情報コミュニケーション力、ツーリズム・ホスピタリティなどの実践的なキャリアスキルの習得にも力を入れています。

→雑誌のライターさんを招き、取材や記事執筆を実際に行う授業も存在するよ。

→歴史好き、地理好きをベースにして、旅行業界を目指す学生も多数存在する学科だよ。

このポリシーにビビッとくるところがあったら、歴文はみなさんにあった学科かも知れません。これからいよいよ受験大学を絞り込む時期になってくるかと存じますが、どうかご参考になさって下さいませ。

頑張れ!受験生!!