歴史文化学科の受験を考えている高校3年生の皆さん、歴文生の皆さん、こんにちは。歴文1年のS.Yです。受験生の皆さんは中間テストが終わり一息ついた頃でしょうか。そろそろ志望校を本格的に決める時期でもあると思います。歴文には学ぶことが楽しいと思える授業がたくさんありますよ。この記事が少しでも進路に悩む受験生の方のお手伝いになれたら嬉しいです。もちろん、歴文生の皆さんのお役にも立てたらなおさら!
それでは、歴文生による授業紹介シリーズ、第3回目。是非お付き合いください。
今回は掛川典子先生の「近代女性史文献講読」についてご紹介いたします!
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☆☆☆☆☆授業紹介!☆☆☆☆☆
この授業は受講者が順々に『青鞜』や関連史料を音読し、それに対する掛川先生の解説を聞き、自分の意見・感想をまとめていくことが主となっています。今期の受講生は約25人の少人数で行われている授業です。講義的な色合いの強い授業ですが、テキストは自分たちで音読し、意見をみんなの前で発表することもあるので考察力を鍛えることが出来ます。しかし、この授業の魅力は他にもあります。それについても早くご紹介したいのですが、お楽しみはまた後ほど。まずは授業に関して、もう少し詳しくご紹介致します。
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「近代女性史文献講読」は隔年開講(前期のみ)で、歴文の選択必修であるT科目のひとつです。今回扱っている史料は上記の通り『青鞜』です。タイトルを聞いたことはあるけれど、実際に読んだことはない。そんな人が多いのではないのでしょうか? 私もこの授業が始まるまでは一度も読んだことはありませんでした。参考までに当記事執筆時まで読んだものを挙げますと、与謝野晶子の「そぞろごと」や平塚らいてうの「原始女性は太陽であった」や「人形の家」に対する、加藤みどりや上田君、平塚らいてうの評論です。
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では、肝心の授業内容は簡単なの?と聞かれますと、残念ながら答えはノー、です。『青鞜』の執筆を担当していたのは、皆、学のある女性ばかりなので、文中で使われる「たとえ」一つとっても難解なものが多いです。また、『青鞜』には詩や小説だけでなく、戯曲等に関する評論なども多いので、その大元である題材への考察も必要になってきます。これだけ聞くと大変そう、面倒そうと感じてしまう人が多いかもしれません。しかし、事実関係や複雑な背景を整理して読み解いていくことで、知識を深めることはもちろん、自分の「考える力」を伸ばすことも出来ると思います。それに、楽だけれど、話を聞くだけの授業より、少し苦労した分、身になる授業のほうがいいと思いませんか?しかし、これだけではアピールポイントとしては若干弱い気がするので、秘密兵器をここで使いたいと思います!(笑)
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「近代女性史文献講読」最大のお勧め受講ポイントは、何といっても掛川先生の解説、です!上記でご紹介した通り、授業で取り扱う史料はただ単純に読むだけではあまり理解できないものが大半です。しかし、そんな難しい史料も、掛川先生の豊富な知識と巧みな話術で解説していただけるので、意見・感想発表のときに発表者の着眼点がそれぞれ違っていて、新たな発見をすることが出来ます。『青鞜』の中でも様々な評論の意見があるように、それに対する感想も十人十色で、「そういう考え方、感じ方もあるのか!」と視野が広がります。また、先生の解説を受けて、授業後に回収するリアクションペーパーにもたくさん感想などを書き込んで提出する受講生が多い(掛川先生談)ことからも、授業は難しいけれど、それだけではなく楽しいということがお分かりいただけるかと思います。
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☆☆☆☆☆受講生へアンケートしてみました!☆☆☆☆☆
私の意見だけでは説得力にも面白味にも欠けるので、ここで受講生のアンケートを幾つかご紹介して、生の声をご覧いただきたいと思います!
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質問1 1ヶ月授業を受けてみての感想は?
😆 現在とは違う状況に置かれていた女性の思想や強さ、たくましさ、その裏にある弱さなどを読み解くことができて新鮮
😆 今まで触れたことのない資料を読むことができて面白い
😆 今の女性の立場がどう成立してきたのか学べて楽しい!
といったような回答を頂くことができました。 「史料解読が難しい」といった回答もありましたが、それ以上に、「先生の解説がわかりやすくて面白い、楽しい」といった感想のほうが多かったです。「この授業を受けて興味・関心の幅が広がったり、新たな刺激を受けた!」といったような感想も頂きました。
また、「少人数授業で学習環境が良い」といった感想や、「毎週音読をするので発声が良くなりそう」といった感想も!特に後者のほうは他の講義的な授業では出てこない感想なのではないでしょうか。将来のことを考えるとハッキリと周りに伝わるように話すことができるのはとても重要なスキルですし、こういったことが鍛えられるのもこの授業のアピールポイントの一つなのではと思います!
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質問2 授業を選択した理由は?
「女性史を学んでみたかった(関連史料を読んでみたかった)」という回答と、「掛川先生の授業だから」といった回答が大半でした。かくいう私自身、受験の際に聞いた掛川先生のお話がとても面白く、勉強になるお話だったので、授業を選択してたくさんお話を聞いてみたいと思ったのがこの授業を選択したきっかけです。「女性史に興味があり、更に担当が掛川先生だったので選択した」といった回答も多数頂いたので、やはり、興味のあるものを楽しく学べる、ということがこの授業の魅力の一つだと思います!
そのほか、「昭和女子大には女性に関する授業も多く、女性について学ぶ良い機会だから選択した」といったような回答なども頂きました。
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質問3 受験生やどの授業を選択するか悩んでいる人へ一言!
「掛川先生の話は面白くて分かりやすく、興味を惹かれるものが多い、授業を受けて話を聞いていると視野が広がりますよ」といった回答から、「先生の人柄が良い、お話を聞いているとタメになるだけではなく明るく楽しい気持ちで授業を受けることができる!」といった回答まであり百人百様でした。
その他にも、「近代史のジェンダーや女性史に関してたくさん学ぶことが出来るので近現代を専攻したい方にはオススメ」といった回答や、「多方面から一つの史料を見つめることが出来るのが面白い」といった回答も頂きました。
受験生向けには「昭和女子に入学するなら『近代女性史文献講読』を受講すべし!」といった力強い回答や、「歴文に入学すると興味のあるもの以外の世界も広げることが出来ます!」というような回答まで頂くことが出来ました! たくさん紹介しましたが、参考になるものはありましたでしょうか?
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個人的にも一番にオススメする理由として挙げるならやはり、掛川先生のお話が面白い!ということです。先生の豊富かつ多彩な知識から披露されるお話や小ネタは本当に面白く、そして自分の為になるものばかりです。先生のお話を聞いていると、どんどん知識や興味の幅が広がっていくので、学習することが楽しく感じられるようになりますよ!
「近代女性史文献講読」は隔年開講のため、次回の開講は再来年の前期と間が開いてしまいますが、現在授業選択している学生は3年生や4年生も多く、どの学年の人が受講しても楽しく学べる授業です! 今後入学される方だけでなく、現在1年生や2年生で、この授業に興味を持たれた方や今期取れなかった!という方にも受講していただきたいです!
楽しく学びながら自分をスキルアップすることが出来る「近代女性史文献講読」、とってもお勧めです!
皆さん是非是非受講してみてくださいね♪
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授業紹介記事をまとめて読みたい方はこちらをどうぞ!