前回に引き続き、『椎葉巡見』についてご紹介します。
今回は2日目の様子をお届けします
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巡見2日目は「民宿魁」の朝食からスタートし、尾前神社を見学しました。
見せて頂いたのは山の麓に降ろしてきたという神社の奉殿部で、 神楽を奉納するため太鼓なども置いてありました
次に不土野庄屋屋敷と盛田豆腐店に伺いました。
庄屋屋敷は文化庁に登録有形文化財として登録されていて、昔ながらの椎葉の屋敷の形を残しつつ今なお人が住んでいるという珍しい所です
柳田國男ゆかりの地でもあり、椎葉にまつわる文書も多く残されています。お隣の盛田豆腐店 では豆腐と豆乳を試食させて頂きました。
その後は上椎葉に移動します
ここではちょうど貴乃花部屋の力士の方たちが夏合宿をしていて、ちゃんこの振る舞いがあったため、それを昼食に頂きました。
そのあとは休憩時間、散策に出かけたりお土産を買ったり…宿の近くで川遊びをする人も多かったです
休憩の後は椎葉民俗芸能博物館を見学し、甲斐眞后さんと綾部正哉さんにお話を伺いました。
甲斐さんは向山地区出身の椎葉村教育委員長で、椎葉民俗芸能博物館や椎葉村の産業、向山地区の盆行事についてお話して下さいました。
綾部さんは宮崎県から椎葉に移り住まれた方で、椎葉村の教育に携わりながら「綾心塾」の塾長もされている方で、椎葉の風土と魅力について お話頂きました。
そのお話で一番印象に残ったのが、椎葉の方々の精神に関するお話です
椎葉の方々は猟で獲物が仕留められなかったとしても、「山の神が与えて下さらなかった」とだけ言うのだそうです。穫れなくてもねだらない ことを方言で「のさらんものはねがいもうさん」と表現するそうで、椎葉に今なお残る古き良き日本の精神を垣間見ることができました