こんにちは、松田忍です。
首都圏以外から本学に入学し、1人暮らししながら通学していらっしゃる学生も本学には多数いらっしゃいます。そうした学生の親御さまからのご要望を伺い、少しでも本学のことをお伝えして、安心していただこう、という趣旨のもと、昭和女子大学では、毎年場所を変えながら地区懇談会を開催しております。昨年は新潟と甲府で開催したのですが、今年は仙台(8月30日)、盛岡(同31日)の開催となりました。
席上ではまず全体説明が1時間おこなわれ、金尾副学長からは本学の現状および目指すべき教育の方向性について、またキャリア支援センターより、本学のキャリア支援体制と近年の就職活動の動向について説明がありました。
そのあと、懇親会および個別懇談会が開かれました。私は歴文、日文の学生の保護者のみなさまとお話しいたしました。みなさまのご関心が強かったのは、就職活動のこと、留学支援体制のこと、そして、東京での居住環境のことであったように思われます。いただきましたご要望は取りまとめた上、本学各部署へと持ちかえらせていただきます。貴重なご意見を賜り、誠にありがとうございました。
そうした具体的なご質問やご要望をうかがえたことも重要ではあったのですが、地方からお嬢様を本学に送っていただいている保護者のかたと直接顔をあわせてお話しできたこと自体たいへん有意義な時間であったように思いました。「うちの娘は本当はいい娘なんだけども、どうも表現することが苦手で。大学でも自分の良さをちゃんと伝えられているかしら。東京でも上手くやっているかしら。きちんと就職できるのかしら」と目を細めながらお話になる姿を直接拝見して、大事なお嬢様をお預かりする責任、社会で生きぬく力をつけて送り出さねばならないという責任を一層深く感じました。
また私が担当した方ではなかったのですが、東北の地には震災の記憶というものが、みなさんのお気持ちの深いところに刻まれ続けているのだということを改めて認識する機会ともなりました。
歴文生ということで申しますと、歴文で美術史を中心に学んでいる学生のお母様から「娘と美術館にいったら美術館の職員さんみたいに、一点一点絵を解説してくれるんですよ。勉強している内容は専門的でよく分からないけれど、頑張っているんだなということがよく分かりました」という御言葉をいただき、歴文教員としてたいへん嬉しく思いました。
こうした機会をまた設けて欲しいとの声も多数いただきました。来年の実施内容については未定なのですが、もし近くで開催されました折には、是非ご参加下さいませ。
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さて、話は変わりますが、盛岡藩は戊辰戦争において「朝敵」とされ、時流のなかで貶められた憤りを胸に秘めながら、近代を歩み始めました。しかし、その後、盛岡人から近代教育のなかで努力を重ね、中央でも認められる人物が多数輩出されました。盛岡に宿泊した早朝、盛岡市内を散策して、そうした超のつく歴史上の有名人の像を撮影して参りました。クイズ形式で出題してみたいと思います。
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まずはこちら。
私が開講している「日本近現代史料解読」ではこの人の書いた筆文字を解読しています。
さて誰でしょう?
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次はこちら。
国際連盟事務次長にもなり、国際的に活躍した日本人です。
実は植民地政策の専門家でもあるんですよ。
さて誰でしょう?
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最後はこちら。
この人は歌人ですね。
「不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸われし 十五の心」
「東海の 小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」
これはさすがに簡単かな。さて誰でしょう?
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9月に入り夏休みも後半戦に突入いたしました。私もいろいろとやり残したことがあり、急がねばなーと思っているところであります。学生のみなさんも「もう1ヵ月終わっちゃった」ではなく、「あと1ヶ月いろいろなことにチャレンジするぞ!」の精神で頑張っていきましょう!また受験生のみなさまは志望校の本格的な絞り込みや秋の模試シーズンとタフな時間が続くかと思いますが、身体に気をつけてファイト!!