【歴文生の海外体験】日本文化プログラム(アメリカ・ボストン留学)

こんにちは! 歴文二年生の出雲です。

私は2/17から3/4の日本文化プログラムに参加してきました(^^) このプログラムで、ボストンを中心に日本とアメリカの関係について学びました。私は高校生の時にケアンズに短期留学をしたことがあり、その経験から行けばなんとかなるだろう(^O^)と、楽観的に考えていました。実際に、昭和ボストンには日本語が出来る方がいて困ったときには助けてくださいました(^^♪

授業を担当される先生も、基本は英語で授業を行いますが、本当に困ったときには日本語で教えてくださいます!

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私の授業を受け持ってくれたジェイソン(左・中央)先生と、一日だけジェイソン先生の代わりに教えてくれたウォルター(右)先生です

各ウィング(宿舎の寮棟)にはRAのみなさまがいらっしゃり、夜間に困ったことがあったら助けてくださいますし、(ここだけの話)宿題なども手伝っていただきました。全員アメリカ人なので、必然的に英語で会話をしなければならないのですが、あまり英語が得意ではない私にも、分かりやすく話してくれます(^O^) 根気強く話を聞いてくださいので、ボストンのプログラムにこれから参加するみなさんは積極的に話しかけてみてください!RAの方々も話しかけると喜んでくださいますよ♪

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私がいたウィングのRA ナンシー(左)とクリスタル(右)です(^O^) お二人ともとても親切に面倒を見てくださいました!

今回のプログラムを通して、私にとって最も印象深かったことはジョン万次郎の功績について日本人とアメリカ人の捉え方が大きく異なっていた事です。彼は、日本人で初めてアメリカに長期滞在した人で、日本にアメリカの知識を持ち込んだ人です。日本でも名前は知られていますが、メジャーな偉人というイメージではないでしょう。同時代では福沢諭吉、勝海舟たちのほうが日本では人気ですよね?

ですが、アメリカでは万次郎は高く評価されています。日本人として、万次郎についてもう少し学ぶべきなのかもしれないと思いました。

下の写真は、万次郎がボストンで過ごした家です。

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今後、日本文化研修に参加しようと考えている方がいらっしゃるなら、ボストンに行く前に下調べをすることをおすすめします(^^)

日本語で初めに調べておくと、英語で全て説明されても推測することが出来ますし、たくさん調べなくとも、自分が興味のある場所・人などについて調べるだけでも大丈夫でしょう(^^)

また、面倒くさくても下調べをしていると、英語での説明が理解でき、私って英語できるじゃん(*^_^*) と、自信にも繋がりますよ~♪

それから、冬のボストンはとても寒いので防寒具はしっかり持って行ってください。昭和ボストンやその他の多くの施設はとても暖かいのですが、外は極寒です(^.^; また、地面が非常に滑りやすいので、靴底がゴム製のものを持って行くといいでしょう。冬場ならソリ遊びもできるので、汚れてもいいコートを持っていかれてもいいと思います!

以下は今回の体験を経て、真面目に考えたことです。

私が今回のプログラムを通して学んだことが一つあります。

それは、英語が出来る、というのはとても重要な事ですが、何よりも重要な事は、日本人が日本文化・歴史について知っているということです。今回訪れた多くの場所で、日本文化や歴史に興味を持つ人々が多いという話を聞きました。しかし、私達は英語で日本の文化を説明することが出来るでしょうか。いくら英文法、英単語が出来ても、上辺だけの歴史や文化についての説明では、本当に説明できたと言えるでしょうか。英語がいくら出来ても自国の文化や歴史を説明できない、というのは外国の人々にとって恥ずかしいことなのだ、ということを学びました。

もし、日本人がグローバルに生きていく姿や知識を建物で例えたら、一番重要になるのは、基礎や土台です。これには日本人の思想や文化が当てはまるでしょう。柱や屋根となるのは英語を含む、その他の知識です。土台が脆くて立派な柱を立てても、その建物は丈夫でしょうか。

私は、英語や日本語などの言語は、意思疎通の為に発達したものだと思っています。

意思疎通は互いの知識の共有のためのものだと思っています。

知識の根底にはその人々の歴史や思想があると思っています。

歴史や思想の影響を強く受けたものが文化であると思っています。

歴史や思想、文化について知らなければ、言葉に重みも出ないのではないでしょうか。

歴史や文化を学ぶということは、巡り巡ってグローバルに生きていく為にとても必要なものなのだと改めて感じました。

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歴文企画の短期海外プログラム 「日本文化プログラム」と「ヨーロッパ歴史演習」に、この春参加した2人の体験記事をアップいたしました。

出雲さんの最後の文章も、頭の中で考えた文章ではなく、アメリカの空気を吸って感じたことがそのまま言葉になっていて、とても重みがありますよね。なによりも出雲さんの満面の笑顔が充実した体験を物語っています笑

歴文生のグローバル意識も相当に高まって参りまして、海外研修プログラムへの参加者が激増中です。「選ばれし特別な学生だけが海外研修プログラムに参加する時代」ではなく、「普通の学生が、思い立って海外を体験し、いろいろな宝物を持って帰ってくる時代」になってきているということを強く感じます。記事をお読みになり興味を持った方、次は夏のプログラムがありますぞ!是非ご参加下さいませ。