こんにちは!歴文1年の賀古です。
私は民俗学研究会に所属しています。
その活動の一環で、「蛇も蚊も」というお祭りの聞き書きを行いました。
「蛇も蚊も」は、生麦事件で有名な横浜市鶴見区生麦で行われているお祭りです。
疫病除けの行事として、およそ300年前から続いています。
写真は、神明社という神社です。
ここで、生麦蛇も蚊も保存会の方々にお話を伺いました。
お祭りの由来や後ほどご紹介する蛇の作り方などについて教えていただきました。
お祭り当日の午前中、神明社の境内で2匹の大蛇を作ります。
蛇は、干した茅から作られます。
蛇が完成しました♪
結構大きいですね(^O^)
午後になると、「蛇も蚊も出たけい、日和の雨けい」の掛け声とともに明神社を、蛇を担いで出発します。
2匹の蛇は二手に別れ、「わっしょい、わっしょい」と町内を練り歩きます。
地区のご祝儀をもらった家々を回り、家の前や中で蛇を胴上げします。
夕方頃、蛇は明神社に戻ります。
その後、翌日に蛇を神社の境内で焼き、このお祭りは終了します。
「蛇も蚊も」は、氏神様にお祀りしていたスサノオノミコトにちなんで、大蛇によって疫病を退散させようとしたことに由来します。また、昔は蛇を焼くのではなく、海に流していたそうです。
お祭りといえば、お神輿や山車というイメージを持っていたので、蛇を担ぐということに驚きました。
また、蛇が疫病を退散させると考えられていたことは、興味深かったです。
まだまだ日本には、私の知らない個性的なお祭りがあるのですね!