世田谷歴史散歩第1弾~世田谷線沿線を歩く~ [2016年05月22日(日)]

こんにちは、松田忍(日本近現代史担当)です。

今年も1年生を引率して世田谷歴史散歩をおこないました。その第1回は「世田谷線沿線を歩く」です。当日は快晴。汗ばむほどの天気でした。参加者は歴文1年生12名、助手1名に松田であわせて14名です。

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散歩のはじめはこのブログでもお馴染み。彦根藩井伊家の菩提寺である豪徳寺です。井伊直孝以来の歴代彦根藩主の墓があります。もちろん有名な井伊直弼の墓や桜田門外の変に殉じた彦根藩士家臣の墓もあります。

一般的にはいわゆる「招き猫のお寺」ですね。好奇心旺盛な1年生からは、お寺に関する様々な知識の質問攻めにあいました笑 いや、さすがに分からないから!関口先生や早田先生、阿部美香先生に聞いてみてください!!

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今回は学生のみなさんが撮った写真も募集してみました。どうぞ~♪ 楽しそうです!

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そして世田谷城跡を経て、世田谷区役所へ。

もう何度も訪れている世田谷沿線の散歩コースではありますが、今回はじめて訪れ、学生たちに一番見せたかったのは、1950年代に前川國男が設計した世田谷区役所と区民会館でした。1959年のモダニズム建築であります。前川國男は、学生や研究者が何度もお世話になる国会図書館の本館を設計した建築家でありますね。

昨年夏におこなわれた昭和女子大学近代文化研究所所員勉強会にて、鰺坂徹先生(鹿児島大学)の「“世田谷区役所・区民会館”の歴史的意義と再生の可能性」のご講演を伺って以来、庁舎立て替え問題がおこっている世田谷区役所のことはずっと気になっておりました。

耐震・耐震機能、冷暖房、駐車場の広さといった利便性、あるいは建築費用を考えれば、保存は難しいのかも分かりません。しかし、戦後における市民のあり方を形にして残した区庁舎、区民会館のモノとしての迫力を実際に目にすると、この建築が失われる重さをヒシヒシと感じました。

先日も、とある先生から、小学校に残されている明治期以降の日誌がどんどん廃棄されているとの話を伺いました。歴史的な史料やモノを保存するためのコストを払うか否かは、もちろん最終的にはそれに関わる人びとの判断によります。しかし歴史に関わる我々としては、一度失われると二度と元には戻らない実物の価値を伝え続けていかねばならないとの思いを新たにしました。

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さらに松陰神社に。

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松陰先生と記念撮影。今回の世田谷歴史散歩は、「幕末コース」と「古墳コース」の2回おこなうことにしたのですが、さすが「幕末コース」に参加したみなさま。松陰先生との対面には盛りあがっていました!

終始こんな感じでお散歩。結構日焼けしてしまいました……522世田谷歴史散歩A_2019_R

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お休みにもかかわらず参加して下さった助手のOさん(左)と学生。とても暑かったので、途中でみんなでソフトクリーム食べました。

散歩の締めとして、近世に彦根藩世田谷領を治めた大場家の代官屋敷と同所にある世田谷郷土資料館を見学します。学生たちには言いわすれましたが、世田谷郷土資料館の建物も前川國男の作品ですね!522世田谷歴史散歩A_8838_R

17時からは大学近くのお好み焼き屋さんで夕食会。トークがとても盛りあがり、楽しかったです。 522世田谷歴史散歩A_9718_RDSC04220_RDSC04217_R522世田谷歴史散歩A_4543_R

参加した学生からは「自分たちの大学がある世田谷のことを知ることが出来て良かった」「身近なところにも歴史は残っていることを知れて良かった」「今回の散歩で新しい友達ができました」などの嬉しい感想をいただきました。私自身も、これまで名前と顔が一致していなかった学生を何人か認識することが出来て、とても良かったです。

来週は多摩川沿いの古墳群を、古墳時代の研究者である小泉先生の解説つきで散歩します。きっと楽しくなるよ!まだ参加は受け付けておりますので、希望者は松田まで!

それでは!