世田谷歴史散歩第2弾~多摩川沿いの古墳群を歩く~

こんにちは、日本近現代史担当の松田です。

5月28日に第2回世田谷歴史散歩をおこないました。昨年度も大変好評だった「多摩川沿いの古墳群を歩く」コースです。少し曇り気味でしたが、その分涼しく気持ちのいい散歩日和でした。全行程約3時間半を学生8名、助手1名、小泉先生と松田の計11名でのんびり散歩しました。

出発は東急東横線の多摩川駅から。

まずは浅間神社古墳の断面をみたあと、多摩川台公園にはいり、全長100m以上ある亀甲山古墳の解説を小泉先生から受けます。

そして大田区の施設「古墳展示室」に向かいます。小さな資料館なのですが、学生たちから小泉先生への質問が次々とでて、30分ほどかけてじっくり見学しました。

古墳群は大田区から世田谷区にかけての住宅地のなかに点在しています。こんな感じで散歩しました。

住宅地に溶け込み消滅した古墳の話をうかがったり、八幡塚古墳を見学したり……。

そして狐塚古墳の墳丘上で記念撮影をパシャリ!このあたりの古墳群の発掘調査には昭和女子大学の学生も随分参加しているとのこと。すごい!

散歩コースも終盤に向かいます。等々力不動はちょうど茅の輪の時期でした。崖の上にある古墳を訪れるのにはかなり激しいアップダウンがあり、バテてきたので、ここで糖分補給!

等々力不動から等々力渓谷に入ります。いつ来ても気持ちいいですね!世田谷区にこんなところあったんだ~と驚きの声。等々力渓谷にも横穴古墳とよばれる自然の地形を生かしたお墓があるんですよ。

そして散歩の最終目的地である野毛大塚古墳へ。

野毛大塚古墳とのご対面。

墳丘を登ります。結構急です!

発掘当時の石室が陶板に焼き付けられて、学べるようになっています。小泉先生から出土物に関する詳細な解説を受けます。

東京の多くの古墳が都市に取り込まれて消滅したり原型が分からなくなるなかで、野毛大塚古墳周辺はゴルフ場になっていたが故に、そのまま残ったとのことです。ホタテ貝型の前方部(?)は、ゴルフ場時代にはティーグラウンドになっていたそうでして、確かにティーショット打つには最適の形をしているなとたいへん面白く思いました。

その後、世田谷区が多額の費用を掛けて、公園として整備されました。この日も、たくさんの子供たちが遊んでいまして、生活の中に溶け込んでいるなぁという印象です。

ゴルフのティーグラウンドとして使用されたという前方部(墳丘上から撮影)

さて、これにて散歩は終了。大井町線の等々力駅にいきまして、参加者全員で打ち上げ&懇親の夕食会。お好み焼きです。

「円墳型のお好み焼きを作ろう!」から発展して、前方後円墳型の古墳焼き。前方部が海鮮玉、後円部が牛すじ玉で構成されています笑

――小泉先生!この古墳焼は何世紀の古墳ですか?

小泉先生「6世紀ですね。前方部がかなり広がっていることから、古墳時代のあとのほうになって作られた古墳であると推測できます」

一同「おおー!」

小泉先生「大阪府高槻市にある今城塚古墳に似てますね。」

一同「おおー!」

のちほど今城塚古墳と照合。確かに前方部の広がる角度がそっくりです!

今城塚古墳(「よみがえる大王墓・今城塚古墳」森田克行著、2011年、新泉社)

その後は、古墳型をしたスイーツの話題などで盛りあがりました。そのあたりは女子大っぽい!?埴輪にしても古墳にしてもこの時代の造形はどことなく可愛いですよね。みなさんも「古墳 お菓子」で検索してみてください。

なお、ひっくり返すときに古墳は大崩壊しました笑 もちろん全部おいしく頂きました!

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最後に【参加学生の声】を載せておきます。

今日は本当にありがとうございました!東京にこんな所があるなんて今まで知らなかったので、冒険気分で楽しめました◎ あと、歴文ならではのトークをできたのが個人的にすごく良かったです。

今日はありがとうございました!都内にある古墳、今はもう無くなっているのも多かったのですが一つ一つ丁寧な解説分かりやすかったです。とても貴重な経験になりました。次の機会があったらまた是非参加したいです。ソフトクリーム、お好み焼きご馳走様でした!

今日の古墳散歩とっても楽しかったです!実際にその場に行くことで新たな発見もできましたし、先生の説明もあってとても勉強になりました( •̀ω•́ )✧ アイスとお好み焼きご馳走様でした♪古墳焼破壊犯は私です←(`・ω・)ゞ ペーイっていきましたもんね…精進します笑

今日はとても楽しかったです。今日はお好み焼きとソフトクリームごちそうさまでした!ありがとうございました。

とても楽しく歴史を学び、交流を深める散歩となりました。6月は休みもなく、そろそろレポートや期末試験の準備などで忙しくなってくる時期かとは思いますが、適度にリフレッシュしながら、頑張っていきましょう!