世田谷歴史散歩(Aコース)開催しました!

こんにちは、松田忍です。前回の投稿から2ヵ月ほどあいたのですが、この春卒業したOGのIさんから「先生、最近ブログがアップされませんが、病気とかしてないですか??」と連絡が来ました笑 「元気にしてるぞ!!ちょっと投稿のネタがなかっただけだ、安心しなされ!」とこの場を借りてお伝えします笑

さて今年もやって参りました。世田谷歴史散歩の季節です。今年はAコース、Bコースの2回に分けておこないます。

5月27日(土)はAコース。1年生必修の語学の授業のあと、千歳烏山駅に集合して、烏山寺町を歩き、そこから一路蘆花公園、さらに都営八幡山アパートの外観をながめつつ、八幡山駅へと向かうコースです。烏山寺町の存在は江中先生から教えていただき、今年初めて組んでみたコースです。江中先生がお越しになれなかったのは残念ですが、楽しく歩けましたよ!!

当日千歳烏山駅に集合したのは1年生13名、田中先生、松田の計15名。5月の爽やかな風を感じながら、みんなでのんびりお散歩します。

烏山寺町は、東京市街地の都市計画に従って寺院や墓地などを郊外に移転する計画がありつつ、なかなか実現しなかったところに、関東大震災が勃発して江戸下町の寺院が大きな被害を受けたことをきっかけに、一気に移転計画が進展して形成された寺町であります。昭和期以降もぽつぽつといくつかの寺が移転してきて、現在では26もの寺院が密集しています。「世田谷の小京都」とも呼ぶ声もあるらしいです。

烏山寺町は千歳烏山駅から徒歩10分ほどのところにあります。最初に出迎えてくれるのは妙高寺。天保の改革で有名な水野忠邦の家のお墓があります。

水野家の墓

そのほかにも眠る有名人のお墓探しをしたりしつつ、さらに少し歩くと幸龍寺。

境内には君が代に登場するさざれ石が置かれています。古代の和歌が近代になって「思い出され」、歌となっていく事例がいくつかあることを松田からお話ししました。

そして「不許蕎麦入境内」の碑で有名な称往院。かつて寺の境内にあった道光庵の庵主が蕎麦打ちの名人で、蕎麦を人々にふるまっているうちに、仏教そっちのけで蕎麦を食べに来る人が続出。修行のさまたげになることを憂えた住職が、境内における蕎麦打ちを禁止した石碑になります。この石碑も関東大震災によって3つに割れてしまったのですが、称往院移転の際に修復してもってきたそうですよ~。写真を見ても補修のあとが残っていますね!

そして庭園が見事な妙寿寺さん。ここには地面に置かれた鐘があります。近江生まれの有名な鋳物師・藤原正次の作による鐘は正面からみると普通なのですが……

横にまわると激しい破損の後が。これまた関東大震災のあとの激しい火災にみまわれた破損の後です。しかしそのあとも鐘を放棄せずに世田谷の地までもってきて、現在の位置に安置してあります。

喜多川歌麿が眠る専光寺。

そしてカメとコイだらけの池がある高源院さんでみんなで記念撮影しました。

本当に気持ちの良い1日でありまして、ぶらぶらと散歩しているうちに、はじめてあったばかりの学生同士も、とてもリラックスして打ち解けていましたよ!

さて千歳烏山駅まで一旦戻り、線路の逆側にある蘆花公園へ。徳冨蘆花の邸宅や庭園が残されている公園です。邸宅は撮影禁止だったのですが、にぎやかに見学します。

そして一休み。

 

徳冨蘆花夫妻のお墓。

締めは中華料理屋さんでお食事会。なんだかんだと話に花が咲き、2時間以上、楽しくおしゃべりしました!

 

みなさま、おつかれさま~~!

世田谷歴史散歩は今週末の土曜日も開催されます。今週末はおなじみの世田谷線沿線の幕末の歴史をたどるコース!参加される方!是非とも楽しい会にいたしましょう!