【ネットでオープンキャンパス】学科紹介 その4 [2018年08月27日(月)]

学科紹介の続きです。この記事が最後になります。

【松田】

 歴文の特色の4つ目は「世田谷キャンパスでの学びを深める数多くの校外活動」です。

 歴文の教員は、それぞれ授業とは、学生たちに刺激を与える何らかの活動を持っています。そしてそうした活動を通じて、さらに学生たちと教員との密接なコミュニケーションがなされて、きめ細やかな指導へとつながっています。

 たくさんありすぎて、全部は紹介出来ないのですが、いくつかピックアップしていきます。

【松田】

 まずはヨーロッパ歴史演習です。歴文の教員がヨーロッパに学生たちを引率していき、普段の授業では写真でしか見られない実物を、歴史の現場で実際に見て、さらに考えを深めることができる演習です。

 研究者の解説つきで、ヨーロッパを巡見できるというのは本当に贅沢な経験でありまして、毎年多数の学生が参加しております。

 ちなみにヨーロッパ歴史演習では「歴史系」と「美術系」の巡見が隔年で交互に実施されております。このスライドは、西洋美術史がご専門の木下先生が美術作品や建築作品を見るツアーを企画なさったときの写真ですね。西洋史がご専門の山本先生が企画する演習も現在準備中ですよ。

 ところで吉村さんは、大学の海外研修自体には参加してたっけ?

【吉村】

 いいえ、実は参加はしたことはないんですよ。

【松田】

 そうか~。ただ吉村さんは学期期間中も長期休みもめちゃくちゃ忙しそうだよね笑 まずは部活。

【吉村】

 公式の剣道部で渉外担当をつとめていますし、最近は昭和女子の附属中学・高校の部活指導もやっていますよ。あとは警視庁の少年補導員のボランティアもやっていたりします。

【松田】

 そういや野口先生主催の古文書サークルも1年生の時から出ていたし、さらに佐渡への古文書研修旅行も参加してたよね?確か。あとクラス委員。

【吉村】

 クラス委員になると、大学全体の委員会活動もついてきますから、スケジュールのやりくりが本当に大変ですよ。

【松田】

 忙しすぎる笑 本当にいろいろなことをよくこなせるなぁ~!

 昭和女子大学というと、充実した海外研修プログラムが大きな目玉になっているのですが、海外研修はたくさんあるチャレンジの機会の一部ってことになるかと思います。海外研修以外でも「元気な昭和女子大学」は健在ってことですね。

 しかも年度のはじめには、必ずクラスアドバイザー(担任)の先生との面談があるから、やってみたいことを相談してみると、それぞれの学生に適した教育プログラムを個別に紹介してもらえるよ。引っ込み思案な学生であっても、しっかり背中を押しますぜ?笑 「迷っているならば飛び込め!」の精神が大事ですね。

 さらにさらに、吉村さんはプロジェクトにも参加しているってことで、次は歴文系のプロジェクトの紹介をします。

【松田】

 歴文教員が主宰するプロジェクトにも近年力を入れております。現在4つのプロジェクトが走っております。吉村さんは「蓮池藩(はすのいけはん)古文書研究プロジェクト」と「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト―被団協関連文書―」の2つに参加しているよね。

【吉村】

 はい。ともに実際の歴史史料に触れて考えることができ、とても有意義なプロジェクトだと思っています。

 「蓮池藩」のプロジェクトは日本近世史ゼミ(野口先生)のメンバーが中心となっておこなっています。野口先生の引率で現地に行ったときには、島原の乱のときの血判状、本当に血の跡がついている史料を見ました。生の史料に触れて読み解く過程を通じて、歴史を現実にあった事実として考え、自分のモノにしていけることが大事だと思っています。

【松田】

 松田企画の「被団協関連文書」のプロジェクトでは、吉村さんはプロジェクトリーダーとして頑張ってくれているね。

【吉村】

 はい!被団協は日本原水爆被害者団体協議会の略称でして、戦後の被爆者運動をリードしてきた団体です。こちらも生の史料に触れて考えることがたくさんあります。特に私が関心を持ったきっかけは、被爆者なのに「原爆を落としてくれてありがとう」と語っている史料をみて、衝撃を受けたことです。被爆者が戦後表明してきた意見も多種多様であって、それぞれの思いに即した分析をしていきたいと思っています。

【松田】

 そうだねぇ。

 原爆の被害の実態についてはさまざまな資料館などで展示されているけれども、我々がめざしているのは、あくまでも歴史学として研究していく方向性です。戦後史のなかに、歴史としての被爆者運動を位置づけていきたいね。

 大事なのは核兵器が使用された1945年8月の前と後とで人類世界は決定的に変化したことだと思うんだよね。つまり1945年以降、人類滅亡の可能性が現実のものとして立ち現れることになった。被爆者にもいろいろな政治的な立場の方がいらっしゃるわけですが、でも共通して言えることは、被爆したが故に、人類世界の変化の意味を考えざるを得ない立場に強制的に置かれてしまったということが大事なのかなと思っています。

 被団協関連文書は、全国的におこなわれた被爆者調査の回答の原票をみることができたりして、宝の山なんだけれども、手つかずの史料を歴史像としてまとめあげるのは本当に難しいよね。

【吉村】

 難しいですね~。この夏休みにどこまでまとめられるかが勝負ですけれども、正直胃が痛いです笑

【松田】

 ただ歴史像の「産みの苦しみ」をみんなで味わえるのもプロジェクトの醍醐味かな。リーダー頑張ってよ!!

【吉村】

 頑張ります……!

【松田】

 プロジェクトとなると、全力を注いでプロジェクト目標を実現していく大きな企画になるわけですが、もっと気軽に参加できるイベントもありますよ。

 これは世田谷歴史散歩の写真。せっかく世田谷で学んでいるんだから、地元の歴史を知ろうということで、1年生の前期に開催している懇親企画です。土曜日の午後に、豪徳寺に行ったり、松陰神社に行ったりの遠足ですね。2013年からやってるので、もう6年目ですね。

 左側の写真はもんじゃ焼きを学生が焼いている写真ですね。歴史散歩の後は、希望者で夕食会も開いたりもしています。って、大谷津先生がこの写真をパワポに入れたので、一応触れましたが、もんじゃの写真は絶対いらんやろ笑笑

 世田谷歴史散歩についてもブログ記事もご参照ください。

【松田】

 その他にも夏のフィールドワークとしてすっかり定着した観があるのが、椎葉巡見ですね。宮崎県の椎葉村は、民俗学の祖・柳田國男が実地調査に入った地として有名な村であって、今もなおさまざまな民俗行事や伝統芸能が残っているところです。

 椎葉巡見は歴文にいらした渡辺伸夫先生(民俗学)が椎葉神楽のご研究をつづけていらしたご縁で実現した研修旅行でして、大谷津早苗先生(芸能史・民俗学)が顧問となって、継続した調査が実現しています。椎葉村のみなさまの全面的なご協力のもとに、村内各地域の聞き取り調査をしているだけではなく、学生たちの執筆による学術調査報告書も毎年出し続けて、研究成果を社会へと発信し続けています。

 椎葉村の実地調査をベースにした卒論を執筆したOGも多数いらっしゃって、椎葉村は歴文・民俗学の学びの拠点となっております。

ちょうど椎葉巡見の時期なので、タイムリーなブログの記事もあわせてご参照下さい。

【松田】

 昭和女子大学は「グローバル化」なんて言葉がまだ言われてなかった1988年の段階で、アメリカのマサチューセッツ州ボストンにボストンキャンパスを開設しています。

 短期、長期含めて多数のボストン研修プログラムがございまして、大学全体では毎年500名の学生がボストンでの生活を送っております。

 プログラムの中には、どの学科に所属していても参加できる短期プログラム(ボストンサマーセッションなど)や長期プログラム(春季15週プログラム・秋季15週プログラムなど)もありますが、歴文学生用に特別に開設されたプログラム(日本文化プログラム)もあります

 春休みを利用してボストンにいく日本文化プログラムは日本語日本文学科と歴史文化学科の共同開催でありまして、アメリカ文化と日本文化との交流を実地で体験できる教育プログラムが組まれています。

 昭和女子大学では、夏休みや春休みのボストン短期プログラムを、さらなる長期留学を実現するためのファーストステップとして位置づけております。ボストン短期プログラムで海外生活への自信をつけて、ボストン長期プログラムやアメリカ以外への認定留学へのステップアップを果たして歴文生も毎年のようにいますよ!

【松田】

 さて学寮研修の話をしておこうか。

【吉村】

 私は学寮研修のことを知らずに入学してきたので、オープンキャンパスなどで話して置いても良いかなと思いますよ。

【松田】

 昭和女子大学は神奈川県小田原の近くと千葉県館山市にそれぞれ研修施設を持っていまして、毎年3泊4日の共同生活を送ることになっています。

【吉村】

 やはり共同生活を送ると、新しい友達も増えますし、人間関係は濃密になりますね。昭和女子独特の制度だと思います。

【松田】

 施設の近くの歴史遺跡を見学したりもするのですが、近年の目玉は「KJ法+ディベート大会」ですね。1年生と3年生が合同チームを作って議論をしています。今年の学寮はこれからだけども、吉村さんは1年生のときは経験しているよね?

【吉村】

 はい。私が1年生のときは「外国人労働者の受け入れ拡大は是か非か」とのテーマでディベートを行いました。少子化が大きな問題となっている現在において、時宜に適ったテーマですし、各国の歴史的経緯も含めて考えていかねばならない難しい問題でしたが、とても勉強になりました。

【松田】

 実際にディベートをやってみてどうだった?

【吉村】

 一番思ったのは、3年生の先輩方のすごさですね。研修前に参考文献を大量に用意して宿泊施設に持ちこみ、賛成派および反対派それぞれの意見をまとめて、ディベートの準備をしていくわけですが、移民受け入れ拡大をしているヨーロッパ諸国の事例や日本のなかでも外国人が多い町でおこっている問題、さらには外国人労働者の待遇などのさまざまなデータをもとに考えました。

【松田】

 歴文のディベートは文献資料とデータで殴り合う戦いだからね笑

【吉村】

 はい。先輩たちの議論には「根拠のない意見は絶対にいってはならない」ことが徹底されていて、考え方の基礎みたいなものをたくさん学びました。

 テーマ自体は現代の問題なのですが、根拠となるデータを積み重ねていって結論を求めていく考え方自体が、歴文で一番大事な事なんだなぁと実感しました。

 今そうした立派な3年生になれているかどうかといえば分からないのですが……。

【松田】

 吉村さんはちゃんと「立派な3年生」になれているだろう!!

 今年の学寮研修はこれからですね。次のテーマは「伝統文化の現場における女人禁制は是か非か」だったっけ?これまた面白くもあり、大事な問題でもあるねぇ~。

 いよいよ今年は3年生の先輩として参加することになるので、「あこがれの先輩」として是非君臨して下さい笑

【吉村】

 どうなるか分からないですが、頑張ります笑

【松田】

さて最後にまとめです。ここまでお話ししてまいりましたように、このスライドに書いた4点が歴文の特色になっています。

【松田】

 そして4つの特色を支えているのは、一人一人の学生を大事に育てるための様々なサポート体制です。

【吉村】

 先生方とも気軽にお話しすることができますし、学寮を含めて、歴文は先輩と後輩のつながりが濃いところだなぁと思っています。

【松田】

 それはクラス委員をやっているから特にそう思うのかな?

【吉村】

 いやいやプロジェクトでも後輩たちとのつながりがたくさんありますし、またこのスライドにある「上級生なんでも質問会」は、入学したばかりの1年生が上級生に授業の取り方や大学生活のことを質問する機会なんですが、それだけでは終わらなくて、連絡先を交換したり、そのあともお話ししたりするきっかけになっていますよ。

【松田】

 そうなんですか。学科で用意している機会をしっかり活用して下さっていてありがたいと思います。これからの就職活動に向けては、社会で活躍するOGや内定を獲得した先輩の話を聞く会も多数用意しているので、是非ご活用くださいませ。

【松田】

 それでは本日は学科紹介をお聞き下さいまして、ありがとうございました。

【吉村】

 ありがとうございました!

【松田】

 残り期間しっかりと受験勉強を頑張って下さい!

最後に重要なアナウンスです!昭和女子大学のAO入試に出願するためにはオープンキャンパスに参加して事前面談することが必須となっています。ただオープンキャンパスにいきそびれてしまった人向けに、一度だけAO入試相談日が設けられています。今年度は2018年9月8日(土)です。詳細は2019年度AO大学入学試験要項の15ページをご覧下さいませ。9月4日17時まで予約を受け付けておりますので、まだ間に合います。歴史文化学科教授室(03-3411-5373)まで事前予約をお願いいたします。