【学生記事】ボストンサマーセッション参加記

こんにちは、松田忍(日本近現代史)です。

今年の夏休みにボストンサマーセッションに参加した中村早織さん(歴文2年生)が海外研修の体験記を書いてくださいました。

行く前は必ずしも積極的ではなかったそうですが、ボストンでは楽しいが盛りだくさんで充実した日々を過ごすことができ、学ぶこともとてもたくさんあったのだと生き生きと書いて下さいました!

内容盛りだくさんの参加記、是非お読みください!

【ボストンサマーセッション参加記(歴文2年 中村早織)】

私はこの夏ボストンサマーセッションに参加しました。私にとっての初めてのアメリカです。

ボストンサマーセッションでは、専門科目に応じた8つのコース(フォーカスグループ)から、特に学びたいことを選べるのですが、私はビジネスを選択しました(松田注:今年度歴文生が選択できたのは「ホスピタリティ」「ミュージアム」「ビジネス」「メディア」「フード」「心理学」「アメリカ文化」の7コース)。ビジネスは名前の通り、アメリカのビジネスを学ぶことができるコースです。このコースを選んだきっかけは、ビジネスについてほとんど知らなかったので学びたかったということ、就職活動で役立つ知識を得たいと思ったからです。

昭和ボストンの授業は一日3コマです。

ボストン到着直後に英語力のレベル分けがおこなわれ、1限(8:20-9:50)にはそれぞれのレベルに応じた英語の授業がありました。私のクラスはLとRの発音の違いをおさらいしたり、チップのことについて教わったり、英語のジャーナルを書く宿題が出たり、様々なことをしました。クラスによって映画の台詞を覚えて実際にお芝居をしたり、先生によって内容は異なります。

2限(10:00-11:30)にはフォーカスグループのクラスがありました。3限におこなわれるフィールドトリップの事前知識を得る授業が中心でした。専門的な内容なので、少し難しかったです。私のクラスでは、フィールドトリップ先の資料をもらい、午後から訪問することになる企業のホームページを見て学びました。また、そこで質問するべき事を考えました。今回のビジネスコースは2つのコースに分かれていたので、それぞれで授業スタイルは異なっていました。

3限(12:40-14:40)は日によって異なりますが、フォーカスグループごとに研修先に出かけることが多かったです。ビジネスコースは実際に企業に訪問して、2限の内容を踏まえて話を聞きます。私が行ったのは、レッドソックスの本拠地であるフェンウェイパーク、マスチャレンジ、ハーバードビジネススクール、ニューバランスです。また、フィールドトリップに出かける日以外はクラスによってゲストスピーカーのお話を聞く日や授業がおこなわれることもありました。

私のクラスは企業分析が主でした。授業で学んだ項目、例えば企業の安定性、こだわり、革新、リスクなどについて、自分で企業を選択し、調査報告します。さらに、企業の強み・弱みを明らかにするSWOT分析も学びました。私は要領があまり良くなかったので課題を終わるのが夜中になることが多くありました…。

フェンウェイパーク
マスチャレンジ
ハーバードビジネススクール

生活面では当然ですが合う合わない人がいると思います。親しい友人と一緒にボストン研修に参加する人もいるのですが、私は親しい友人が一人も参加しない中で留学したので、とても不安でしたし、ホームシックでした。でも最終的には、学科も学年もバラバラで、違う大学の人も含めて友人ができました。

食事はカフェテリアで、ビュッフェ形式です。平日は朝食、昼食、夕食の3度、休日はブランチと夕食の2度です。ショートトリップのときにはお弁当としてサンドイッチとオレオとポテトチップが紙袋に入れて渡されます。ときにサンドイッチが唐揚げやサラダボールに変わったこともありました。ただオレオとポテトチップは絶対ついてきます。

部屋は大体が2人部屋で、同じフォーカスグループの人とペアになります。寮内には洗濯機・乾燥機、シャワーがあります。ドライヤーの心配はほぼ無いです。シャンプーなどは前の人が残していったものがありますがあまり当てにしない方がいいです。特に洗剤は持って行くか現地で調達した方がいいです。

昭和ボストンの最寄りにあるリザヴォアの駅までシャトルバスがでていて、そこから地下鉄でボストンの街にでることできます。門限は22:00です。

寮のシャワールーム
リザヴォアの駅前

ボストン滞在中には、オプションでショートトリップが開催されるのですが、私は全て参加しました。その話を書きます。

プリマスは1620年にイングランドのメイフラワー号が辿り着いたとされる場所です。ツアーでは、ピルグリムファーザーズとアメリカの先住民族が住んでいたそれぞれの村が再現されているのを見ることができます。

セーラムは魔女狩りの発祥地とされる場所です。魔女の博物館で魔女狩りのシアターを見たり、魔女狩りとは関係ないですが博物館に行って日本を含むアジア、ヨーロッパの展示品を見ました。

ナイアガラは現地にいって見られただけでもう感動でした。バスに乗っている時間がひたすら長いですが、着けばそんなことどうでも良くなります。ナイアガラの帰りにノーマンロックウェルミュージアムとアウトレットに寄りました。

ノーマンロックウェルミュージアム

ニューヨークも行きましたが、予定がぎっしりでバタバタでした。ニューヨークの全体を眺めて、ちょっと歩いてタイムズスクエアに行って、ブロードウェイでアラジンを見て、ハードロックカフェで早めの夕飯を食べて、1時間半クルージングで自由の女神やニューヨークの夕日、夜景を見ます。翌日はメトロポリタン美術館に行き、5THアベニューでトランプタワーを眺めたり買い物をしました。忙しかったけれど、行ったら楽しいです!

トランプタワー

休日には友人と街に出かけました。チャーリーカードと言って、Suicaみたいなカードで電車に乗れます。お金のチャージは少々戸惑いますが、料金は分かりやすいです。電車は世田谷線みたいな感じです。私は、ボストンミュージアムやアウトレット、ハーバード大学、チーズケーキファクトリーに行きました。せっかくの海外研修ですから、お金と時間と課題が許す限り、いろんなところに出かけてみるべきだと思います。

ボストンの地下鉄(路面も走っていますが)

あと、昭和ボストンの敷地内を歩くのも楽しいです。いろんな動物がいると聞いていましたが、私はターキー(七面鳥)に出会いました。街中に鳩感覚でターキーがいます。

今回の留学では英語やアメリカンビジネスの勉強はもちろん、アメリカの文化や考え方など様々な学びがありました。全部書いていたらきりが無いですが1つ書くとしたら、「自分から学ぶ姿勢でいないとただ旅行しに来た人で終わってしまう」ということです。授業は全部英語だし、分からないことも多いし、他の学校の人もいるし、生活は慣れないし、不安なことはたくさんあります。でも、頑張れば、それなりに相手の言いたいことも分かってくるし、学ぶこともあります。完璧に聞き取れなくても、誰かに訳してもらうばかりではなく、自分で英語を聞いて、文法がめちゃくちゃでも少しでも話そうという姿勢を持たなければならないのだと感じました。プログラムを終えてペラペラにしゃべれるようになれなくても、帰国して誰かに話せるような学びを何かひとつ持って帰ることが大切なのだと思いました。

ボストンミュージアム