【授業紹介】「伝統芸能実習」が行われTUJ学生との交流も深まりました

8月1日から8月3日までの3日間、夏季集中講義「伝統芸能実習」が行われました。

国指定重要無形民俗文化財『相模人形芝居』の保存団体である下中座の方々から直々にご指導いただき、人形浄瑠璃の三人遣いの実技を習得した上で、学生がオリジナルのシナリオを作り、3日目には上演を行いました。
歴史文化学科では、TUJとの連携の更なる推進を目的に、2023年度から本授業を含む3科目でTUJ学生をはじめとする留学生(科目等履修生)の受け入れを開始します。
本授業の内容や様子を見ていただくため、歴史文化学科の学生だけでなく、TUJの日本語専攻の学生や教職員も参加・見学しました。

1日目は下中座の方々から人形の基礎知識、持ち方や人形の扱い方を学びました。その後、2つのグループにわかれシナリオを作成しました。
2日目からは、前日に作成したシナリオに沿って、具体的な身振りをつけ練習を続けました。
3日目は通しでリハーサルを行い、最終確認したのち本番に挑みました。本番では学生は黒子衣装に身を包み、舞台も設営しました。

 

<TUJ生も一緒に人形の扱い方を学びました>

<リハーサル・本番の様子>

<本番後にTUJ学生と交流し、感想を述べあいました>

ここで、実習を終えた学生の感想を紹介します。
○作成したシナリオを演じてみると、自分の理想とするイメージと異なったため、それを改善するために試行錯誤を繰り返しました。
人形浄瑠璃は沢山の人が協力して作りあげるものであることを学びました。

○この授業を通じて伝統芸能そのものに対する考え方が大きく変わりました。
また、継承するとことの大切さに気付くことも出来、とても良い経験になりました。

○下中座の方による講義の中で、TUJ生が涙を流すことを示す動作がわからないと言っていたのが印象に残っています。
私たち日本人の感覚では、現代では行わない動作でも、着物の袖で顔を覆うのは涙を流していること意味することは理解できるので、国によって表現の伝わりやすさが変わるというのは発見でした。
今後異文化との交流を行っていく中で、違いを楽しみ、理解していけるようにしたいと思います。

来年度からこの授業を含む歴史文化学科の3つの授業で、TUJ学生をはじめとする留学生(科目等履修生)の受け入れがいよいよスタートします。
グローバルな交流に興味のある方は、ぜひ受講してください!