太子堂地区を探索しました(社会)

今回のブログでは、10月25日(金)に鈴木円先生の「社会」の授業で行った、太子堂地区探索の様子をお届けします。

第2回の学内探索の際に学んだ引率のポイントを意識して歩きました。

学内探索の様子はこちら

大学を出発する前に、集団行動の際の点呼の取り方を学びました。

全員がそろったことを確認し、見学の流れを確認後、いよいよ出発です!

最初の見学ポイントは昭和女子大学の正門前です。

正門前の国道246号線には電線がなく、地下に埋まっています。地下に埋まっていると、障害が起きた際の工事は難しいようですが、災害の多い日本では被害を最小限にすること、また、安心安全な歩行空間を確保するために、日本の一部地域で無電柱化が進められています。

大学の前には首都高速道路もあります。首都高速道路は、阪神淡路大震災における高速道路の被害を教訓として、耐震補強工事が行われました。

歩道橋を渡り、住宅街に進みます。

住宅街の路地では「この部分は建築基準法(狭あい道路)に基づいて後退した土地を建築主・土地所有者の協力を得て道路として拡幅整備したものです」と書かれている鉄板が埋め込まれているのを発見しました。

このサインがある場所では、所有者の協力のもと、私有地の一部を道路として拡幅整備することで、緊急時に緊急車両が通れる幅を確保しています。

上の赤い矢印は境界標で、土地の境界線をあらわしています。

さらに歩き進めていくと、様々なデザインのマンホールに出会いました。

マンホールの下には下水管が通っており、汚水(家庭や工場で使用された水)や雨水が流れている。

・中央の下水構えの枠に東京都の紋章があるデザイン

・東京都の花ソメイヨシノと東京都の木イチョウをかたどったデザイン

・世田谷区の花サギソウのデザイン

次の目的地に向かう途中、10月に行われた衆議院選挙の候補者の看板を見つけました。ここでは以下のようなことを学びました。

  1. 選挙の候補者はどこにある看板でも同じ番号の区画に掲示されている。番号は届出の際に決められ、選挙が公平・公正に行われる工夫がなされている。
  2. 選挙の投票では特殊な紙が使用されており、折って投票箱に入れても、箱の中で紙が開くようになっている。開票の際に紙を開く作業を省くために開発された。

探索の後半では、真言宗のお寺「円泉寺」を訪問しました。

~円泉寺の歴史~
文禄4年に賢恵和尚が十一面観世音像と聖徳太子像を背負って、布教のためにこの土地を訪れた。そこで一泊した際に、夢に聖徳太子が現れ「この地に霊地あり。円泉ヶ丘という。恒に霊泉沸き出づ。永くこれに安住せん。汝も共にとどまるべし」と告げられた。翌年、本堂、聖徳太子堂、庫裡を建て、手厚く祀った。

本堂:仏教寺院において本尊仏を安置する建物

庫裡(くり):寺内の食事を準備するところ

〈聖徳太子を祀る太子堂〉

この地域は、太子堂が建立されて以降栄えたため、「太子堂」が町名として採用されたそうです。

円泉寺では10分間の自由時間があり、太子堂をはじめ、石碑や銅像を拝観しました。

   〈聖徳太子の銅像〉              〈円泉寺沿いのケヤキ並木〉

自由時間の後には必ず点呼を取ります。全員がそろっていることを確認し、お寺を出発しました。

探索の最後は、天台宗の寺院である最勝寺(教学院)です。

このお寺は五色不動の一つ「目青不動」という名称でも知られています。

五色不動(ごしきふどう):五行思想の五色(白・黒・赤・青・黄)の色にまつわる名称や伝説を持つ不動尊を指し示す総称

探索中は先生に質問をしたり、学んだ内容のメモを取ったり、写真を撮ったり、積極的に学んでいる様子が見受けられました。

学生は、今回学んだ内容を踏まえ、小学生にわかるオリジナルの地域マップを作成する課題に取り組みました。

学生の作成したマップをいくつかご紹介します!

今後も初等教育学科の授業の様子をお届けしてきますので、お楽しみにしていてください。

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