北鎌倉での校外実習(円応寺~建長寺)編をお届けします。
ぜひ、円覚寺編、東慶寺~浄智寺編からご覧ください。
:「社会」校外実習_北鎌倉(円覚寺)編│昭和女子大学 人間社会学部 初等教育学科
東慶寺~浄智寺編はこちら
:「社会」校外実習_北鎌倉(東慶寺~浄智寺)編│昭和女子大学 人間社会学部 初等教育学科
浄智寺の次は、円応寺を見学しました。
新居山 圓應寺
円応寺は、閻魔大王を本尊として知覚禅師により建長2年(1250年)に創建されたお寺です。
閻魔堂、十王堂とも呼ばれ、亡者が冥界において出合う「十王」を祀っています。
(圓應寺パンフレットより)
はじめに、鈴木円先生より「『四十九日法要』はなぜ49日か分かりますか?」という問いがあり、
学生は「四十九日」は知ってはいるけれど・・・という様子。
「死後、1週間(7日間)ごとに1人、王に会うことを7回繰り返すためです。」
と教えていただいてから十王を見学しました。
初七日・・・秦広王(しんこうおう)に会い、殺生の罪を問われます。
二・七日・・・初江王(しょうこうおう)に会い、盗みの罪を問われます。
三・七日・・・宋帝王(そうていおう)に会い、邪淫の罪を問われます。
四・七日・・・五官王に会い、言葉や心で犯す罪を問われます。
五・七日・・・これまでの四王による取り調べに加え、もう一度、閻魔大王による罪の取り調べを受けます。そしてどこに輪廻転生するかが決まります。
六・七日・・・変成王(へんじょうおう)に会い、六道(天上界、人間界、修羅会、畜生界、餓鬼界、地獄界)のどこに輪廻転生するかが決まります。
七・七日・・・太山王(たいざんおう)に会い、生前の罪がないものや遺族により法要を勤めてもらったものは極楽浄土への旅へ、罪を犯し懴悔することなく、誰からも供養されなかったものは贖罪への旅をつとめます。
百ケ日には平等王、一周忌には都市王、三回忌には五道転輪王に出会います。
学生は一つ一つとても丁寧に見学をしており、
最後は「できれば人間界に転生したいな」という会話がありました。
次に建長寺を見学しました。
大本山 建長寺
建長寺は建長5年(1253年)に鎌倉時代5第執権北条時頼によって創建されました。
鎌倉五山第一位となっています。
(建長寺パンフレットより)
建長寺には国歌にも出てくる「さざれ石」があり、小さな石が集まって大きくなっていくことを教えていただきました。
そして三門の前で記念撮影をしました。
建長時の三門は重要文化財に指定されています。
よく見ると基礎がありません。
これまた教えていただくまで全く気が付きませんでした。
三門には「おびんずるさま」がおり、痛いところを摩ると直してくださるということで、
学生は早速、肩や首回りをスリスリと。
続いて、柏槇を見に行きまいた。
柏槇(びゃくしん)はかながわ銘木百選に選ばれ、鎌倉指定保存樹木でもあり、
蘭渓道隆のお手植えで創建当時から生き抜いてきた古木です。
(建長寺パンフレットより)
写真に収めることが出来ない大きさです。
重要文化財である仏殿へ
仏殿の天井は格天井になっており、中央は、折上格天井(おりあげごうてんじょう)となっています。
そして法堂へ
こちらも重要文化財で、釈迦苦行像が祀られており、極限の苦行・禁欲(断食)を行っている姿を現しているそうです。
最後に方丈・庭園へ
建長寺の見学後は鶴岡八幡宮を目指し、歩みを進めました。
天候にも恵まれ、鶴岡八幡宮への道のりもあっという間でした。
3回にわたる「社会」校外実習_北鎌倉編はいかがでしたか。
解散後、学生たちは待ちに待った(?) 小町通りへ向かい、楽しい時間を過ごしたようです。
今後も初等教育学科の授業の様子をお届けします。