授業紹介_図工科教育法(陶芸_早川陽先生)

2024年度後期の授業を紹介します。

今回は図工科教育法(早川陽先生)です。

図工科教育法の授業概要

小学校学習指導要領図画工作の理解と、それに基づいた題材開発及び具体的な学習指導方法などについて、実践的に学ぶことを目的としています。

題材の開発を通して学習指導・評価の実際について具体的に理解し、指導技術の獲得を図ります。

 

授業到達目標及びテーマ

①小学校学習指導要領図画工作に基づく、図画工作の学習指導の設定について、題材毎に検討し、学習指導案を確実に作成できるようにする。

②背景となる学問領域を踏まえた学習指導案を基に、模擬授業等を実施し、指導実践力を獲得する。

 

12月17日(火)の授業では「焼成(しょうせい)をする経験」をテーマに「焼き物と粘土」について学びました。

まずは、焼き物と粘土についての説明を聞きました。

焼き物には「磁器」「陶器」の二種類があります。

簡単に説明をすると、磁器は磁石から作り、陶器は粘土から作ります。

そして今回は実際に粘土を使用し、2種類の作り方を教えていただきました。

まずは材料・道具を紹介します。

今回は粘土(白土)の他、手ろくろ、針、なめし皮、木のヘラ、しっぴきを使用しました。

①玉づくり

1.手のひらで玉を作ります。

2.玉の中央に親指で穴をあけ、形を作ります。

3.厚みを考えながら、形を整えます。

ポイント
手を濡らしながら整えることで、粘土の乾燥を防ぎ、ひび割れが発生しないようにします。

 

②紐作り

1.粘土を平らにし、底を作ります。

2, 針を使い、底の形を整えます。

3.粘土を長くし、紐を作り、底の上に重ねます。

4.底と紐をつなげ、さらに紐を重ねていきます。

5.重ね終わったら、作りたい薄さになるように粘土をつぶしていきます。

ポイント

形が広がらないようにするためには、粘土を寄せるようにし、立ち上げていきます。

6.口の部分を針で整えます。

ポイント

一番低いところに針をあてて整えます。

7.さらに、なめし皮(鹿の皮)を水に濡らしてから口に当て、滑らかになるように整えます。

8.底を削り取ります。

9.最後にしっぴきを使って、手ろくろから取ります。

 

作り方の説明を聞いた後、焼き上がりは約15%小さくなることを教えていただきました。

学生達も早速、一人当たり650gの粘土で自分が作りたいものを作っていきました。

想像していたよりも粘土が柔らかかったようで、底の形を作るまではとても早く進みました。

しかし、針を使い底の形を整える工程になった途端、

「え?」「どうやってやるの?」

「え?」「丸くならない」

「え?」「思ってたよりも小さくなる」と次々に困惑の声が・・・

思考錯誤しながら、作業する様子が見受けられました。

時間内に作れるよう、どんどんと作業を進めていき、、、

完成した作品がこちら。

どれも個性的で素敵な形になっています。

中には、これは何に使うのかな?と思う作品もあり、焼き上がりが楽しみです。

年明けに造形教室横にある窯で焼いていきます。

完成した作品もブログにアップしますので楽しみにしていてください。

 

最後に早川先生の作品を。

早川先生のご趣味は、盆栽の鉢作りです。ドリルの先端を使って穴を開けたそうです。

盆栽の研究にも力を入れていらっしゃいます。

早川先生のご紹介はこちらをご覧ください。