講演内容

特殊研究講座「村の年中行事と子どもたち」 [2017年12月20日(水)]

 今年度の特殊研究講座では、民俗学の牙城、國學院大學から、服部比呂美先生に講演に来ていただきました。先生のご専門は、民俗学の中の「子ども集団」です。

 服部先生は、日本の子どもの年中行事が今でも残っている地域に赴いて、研究をされていますが、その時に自ら撮影、収集された子どもの映像や画像を見せてくださいました。服部先生が紹介してくださったような、年中行事を子どもが主体となっておこなうという日本の例は世界でも珍しいそうです。

 子どもを神聖なものとして日本人が捉えてきたことや、大人が、子どもたちの集団に、自分たちでルールを決めさせるなどの自律性を認めていたということも学びました。

 

 ご講演のあと、先生は、「大人は、子どもを小さい存在として遇してしまいがちですが、これは大人の勝手な思い込みなのかもしれませんね」とおっしゃいました。大人は、子どもにどのように接していくか、どのような関係を結んでいくか、子どもの民俗学研究から新たな視点をいただきました。ありがとうございました。

佐原正先生にご講演いただきました [2017年06月07日(水)]

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5月27日(土)の13:30からオーロラホールで、1年生必修の『教職概論』として、毎年恒例となっています『教員を志す方々のために』のご講演を佐原正先生にしていただきました。

先生は、昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校元教頭で、長年先進的な教育実践を先導してこられ、さらに数多くの学園歌を作曲された方です。初等教育学科が短期大学部に設置されていた時から数えて13回目のご講演となります。

戦前・戦中の社会の様子や教育の様子と、戦後の社会や教育の違いをご自身の体験をもとにお話し下さいました。

また、昭和学園に奉職されてからの「学習六日登校五日制」「五修生制度」「私の研究」などの先進的教育実践と研究開発に伴う文部省との交渉などの様子についてお話しくださり、「児童・生徒・学生をまず第一に考えることの大切さ、そして、それが「愛と理解と調和」という教育理念に貫かれていること、とりわけ教育における「愛」の意味について、詳しく教えていただきました。

さらに、現代社会におけるAIの急速な普及発展により、社会がこれまでとは全く違ったものになっていく可能性があり、教員はその変化に敏感に対応していく必要がある一方、いつの世も変わらない教育理念を持ち続ける必要がある、すなわち「不易と流行」ということを考えていなければならないことを教えていただきました。

92歳の先生が、常に新しい情報を取り入れつつ未来の教育はどうあるべきかを考え続けていらっしゃるお姿に深い感銘を受けました。

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