みなさんは、日本で使用されている「手話」には、主に次の二つがあることをご存知でしょうか?
★ 日本語対応手話(Signed Japanese)
こちらは、日本語の語順で語を対応させながら手指を使用する手話です。手指日本語とも呼ばれ、英語訳が示す通り「サインされた(音声ではなく、手話という方法を使う)日本語」です。中途失聴者など、日本語が第一言語の方が主な使用者です。
★ 日本手話 (Japanese Sign Language)
こちらは、日本語とは全く異なる文法体系をもつ言語です。アメリカ手話・香港手話など、世界に100以上はある手話言語のひとつで、生まれた時から手話を使用するろう児が母語として獲得することができる言語です。ろうの親をもつろう児は、家庭では手話言語を第一言語として使用する場合が多いです。このような家庭は、デフ・ファミリー(Deaf families)と呼ばれます。
では、この二つの手話はどのように違うのでしょうか?動画でぜひ違いを確認してください。国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科の木村晴美先生がご作成になった日本語・日本手話の例文対比集がありますので、ぜひご視聴ください。字幕がついていないので、ぜひ動画で先に登場するSigned Japanese(動画ではSJと表記されています)と、後半に登場する日本手話(JSLと表記されています)を比べて見てください。
さてどこが違うのでしょうか? 手話初心者には、なかなか難しいですよね。その違いは、次回のコラムでご紹介します。
このコラムでは、日本手話学習についてのおすすめ情報などもお届けする予定です! どうぞお楽しみに!