A日程試験

先日の暖かさで梅がほころび始めたが、今日は寒い冬型の晴天の下、本学A日程試験が行われた。昨年より受験生が約15%増え、受験付添いの保護者への挨拶の際、昭和女子大へ進学したいと出願してくださったことにまず感謝したが、期待に応える教育をするのが一番大事である。

 先週はいつもの授業に加え、20日に全学科1年次生必修の「実践倫理」を担当した。
「女性と法律」と題して、憲法から始まって民法・公職選挙法・DV法・福祉関係諸法制・男女共同参画社会基本法などなど、女性の人生に関わる法律の枠組みが変わってきたことを伝えた。学生たちはまだ20世紀型の女性の人生を夢見ているのではないか。
先日もある会合で「女子大では良い母親になる教育に力を注いでほしい」と中年男性から要望があったが、よい母親になるのは素晴らしいことだがそれには人間としての教養、責任感、思いやりなど総合的な力量が必要であり、私たちはそれを教えているとお答えした。

 理事会で来年度の教員の役職者が内定し、ご本人たちに伝える。新たにキャリア支援部を設け、学生たちが職業も含め人生をデザインするのを応援する。社会が変わる中で、しっかり生きていける女性を育てていかなければならない。「実践に役立たない理論は無用である、理論のない実践は暴力である」という言葉を聞いたが、目先の就職だけでなく、いかに生きるかを見据えて学んでほしいものである。