西門通行開始

 12日(月)は、90周年記念式典の打ち合わせの後、女性文化研究所の研究会で津田塾大学の小原江里香さんに、中国の女性雇用と都市と農村の格差について話してもらう。私は興味のあるテーマで面白かったが参加者が少なくて残念。

 13日(火)から西門通学始まる。どんなに多くのクレームがつくかと覚悟していたのだが、反応なし。学生に情報が浸透せず、西門に回ったのが少数だったからだが、水曜日、木曜日になってもそれほど増えず、拍子抜け。UP SHOWA(学生用ポータルサイト)だけでなく、口コミでも伝わるかと思ったのだが、学生はあまり困っていないということか。夕方新日鉄エンジニアリングで講演。社長以下男性幹部社員も多く、女性は3割弱。優良企業だけあってアジアに事業展開しておられるらしい。みなさん熱心に聞いていただいた。

(画像は13日。西門方向へ向かう学生の登校の様子)

 14日(水)の大学院の授業で男女の学力格差、適応格差が先進国で課題になっている状況をレポート。ついこの間まで女性の学力が低いと思われていたのに様変わり。午後は経営協議会と生活機構研究科教授会。夜は勉強会を兼ねた女子会。ソブリンリスクはスペインへ、銀行のストレステストはクリアしても金融界はまだまだ激動中。

 15日(木)は10時から来年度の文化研究講座について。学生の好みと、できるだけ各ジャンルの本物にふれるという趣旨とどうバランスをとるかが課題である。午後ボストン理事会に続いて学園全体の理事会。田部井さんから富士登山の本をいただく。私も1回だけ還暦を記念して登った事を思い出す。

 16日(金)久しぶりに私が昔から期待しているMさんが訪ねてきてくれる。長野県に住んでハーバードビジネススクールの同級生と組んで紅茶の通信販売をする企業を経営しているのに加え、小学校英語をサポートするNPOを立ち上げたという。育児産業を積極的に展開しているNさんといい、アイディアを行動に移す起業家の話を聞くと私ももっとしっかり社会のニーズにこたえて動かなければと思う。

 17日(土)は梅雨明けの眩しい太陽のもと、茅野市で講演。市民館という施設が立派なのに驚く。青少年育成、教育関係の人が対象に教育論を話すが、共感してもらえてうれしい。縄文のヴィーナスにお目にかかって、ヴィーナスラインから扉温泉の明神館へ。素晴らしい眺望と豊かな緑に心が洗われる。