秋桜祭

11月13日、14日は第18回の秋桜祭。天候に恵まれたくさんのお客さまで学園は活気に満ちていた。学長就任以来「学生の自主性を発揮させよう、学生自身で企画を立てさせよう、自分たちの責任でやり遂げさせよう」と言っていたのが少し浸透したかと思う。ホームカミングデーの集まりで2001年の卒業生が「今の学生は生き生きして自信を持っている」と言ってくださったのがうれしい。今年は『デザインする力』プロジェクトの予算があったせいか、展示も立派だった。企画、デザイン、縫製、モデル、演出まで、総て学生が行うファッションショーはこの学園祭の目玉の一つとなりつつあるが今年はテーマも上滑りでなくスキルに裏付けられた力作が多かったように思う。最後涙ぐんでいる学生がおり、それだけみんな燃焼してくれたのだとうれしくなった。

私にとってうれしかったのは人見杯の英語スピーチコンテストでAPECのWLNミーティングにボランテイアとして参加してくれた学生が、その経験を立派に活かしたスピーチで第1位になったことである。パワフルに活躍する女性達にふれて触発されたのがこの成果につながったのではないかと思う。今まで昭和女子大学の参加学生は発音など英語はうまいが内容に社会性がなくてさびしかったが、今回はグローバルな女性の変化を見据えていた。ほかの大学の参加者のスピーチもそれぞれ魅力的だっただけによくやったと誉めてあげたい。

そのほかいろいろなクラス、研究会、クラブなど力のこもった展示が多かった。またカフェなどの出店がとても多かったが、こうした手作りのお菓子は入学式などで売れないのだろうか考えてみたい。
ホームカミングデーには約500人の卒業生が集まってくださった。卒業後30年の参加者が例年より少ないのが気がかりだが、家族連れの参加も多い。11月5日の墓前祭に出席された遺族の話からも、家族から愛され尊敬されている卒業生は成功した幸せな人生だったのだと痛感する。