【学科長メッセージ】ご入学おめでとうございます

2022年4月に英語コミュニケーション学科にご入学された皆さん、そしてご家族の皆さん、ご入学おめでとうございます。

入学生・保証人の皆様に対面でご挨拶申し上げるのは、3年ぶりとなりました。

学科の集まりの直前に行われた昭和女子大学の入学式では、開講の詞を聞かれたことと思います。その一節に、「目ざめたる婦人として、正しき婦人として、思慮ある力強き婦人として、文化の道を歩み出すべく、互ひに研き合はなければならない時が来たのである。」とあります。

各学生が、本学科での学びを通して目覚め、正しく、そして思慮ある力強い女性になってほしいと願います。さらに、学年全体としては、仲間同士でみがきあい、切磋琢磨して自分の力を伸ばしていってほしいとも願っています。

開講の詞では、今引用した直前で、「正しき道に歩み出すために、糧を十分にとらねばならぬ」と述べられています。

本学科における「糧」は、英語やコミュニケーションに関する学びです。幸いなことに、ボストン留学を再開したため、「コロナ時代」において渡米し、複文化、複言語を経験することができるようになっています。コロナ時代における米国の生活のあり様を観察して経験するという、貴重な体験になると思われます。

「コロナ時代」とはよく聞くことばですが、京都府のウェブサイトには「WITHコロナ時代の新しいライフスタイル」という表現があります。

しっかりと学んできた皆さんの中には「Withって前置詞じゃないの、本物の英語ではどういうんだろう」と疑問を抱く人がいるでしょう。「いやいや、ここではwithを日本語とみなして使ってるんじゃないの」と考えた人もいるでしょう。こうした小さなことに好奇心を持ち、辞書を引き、文法書でチェックし、Googleを調べ、問いを発することが、本学科での学びと問い、そして大学での「学問」に続いていきます。小さなことであっても、皆さんの周りには学ぶ種がたくさんあり、そこから得られる糧も多いことを忘れないでください。

四年という時間を通し、自らを高め、お互いを高めていってください。卒業の時に、「昭和女子大学の英語コミュニケーション学科に入ってよかったな」と思ってもらえるよう、教職員一同、サポートしていきたいと思います。

重ねて、本日はご入学おめでとうございました。

英語コミュニケーション学科
学科長 小西卓三

参考文献
「建学の精神」『学校法人 昭和女子大学』1920.9.10. office.swu.ac.jp/content/c_philosophy/c_spirit/
「WITHコロナ時代の新しいライフスタイル」『京都府HP』www.pref.kyoto.jp/kikikanri/corona_life-style.html, 2022.4.2閲覧.