本日のブログ記事は、2年次後期に昭和ボストンに留学後、後期にイタリアのトリノ大学に認定留学をしたカホさんの記事です。つい最近認定留学を修了し、日本に帰国されました。
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英コミ3年のカホです。今回は私がトリノ大学で受講したEnglish Language and Linguisticsの授業について紹介したいといます。このコースの目標は英語を歴史的、社会的、文化的現象に基づいて考察し、英語が国際的コミュニケーションの場での共通言語となっている要因について議論することです。その間に、イタリア語と英語の主な違いや、英語の基礎概念(音声学、音韻論、形態論、統語論、意味論、語用論)を学びます。
この授業の面白いところは私が留学生としてイタリアで生活している中で、実際に体験していることを学問的に理解することができる点です。例えばパーティーでイタリア人に突然“Live in you”と言われ、意味が分からなかったことがあります。その後、音韻論についての講義で、英語は母音が11つあるのに対し、イタリア語には7つしかなく、イタリア語母語話者は長母音で緊張母音の/i:/, 短母音で弛緩母音の/ɪ/の区別がつきにくい傾向があることを学びました。Liveと Leaveが同じ音で発音されます。ここで私はあの“Live in you”が“Leaving you”であったことを理解しました。
Hofstede’s cultural dimension theoryを扱った授業では、次のビデオが紹介されました。
現代のビジネスシーンの日本人もこの動画のとおりなのでしょうか?このコースを通して、一言語を理解する難しさを痛感すると同時に、英語、またはコミュニケーションの取り方のバリエーション(個人差、地域差)に対して寛容になったと思います。
話が少し変わりますが、Erasmusの留学生たち(欧州出身の学生)と話していると、ヨーロッパでは3か国語が話せてやっと言語能力が一つのスキルとして認められるということをよく聞きます。この言語学の授業で得た知識を活かし、帰国後も日本語、英語力の向上並びにイタリア語を習得することが、現在の目標の一つです。