【授業紹介】「社会的養護Ⅰ」で子どもの施設の成り立ちを学んでいます

早いもので前期15回の授業のうち多くの授業で5回目となり、学びも徐々に専門的になっています。
社会的養護は保育士資格必須の科目ですが、今年度は例年の倍以上の方が受講しています。講義科目ではありますが、2年生から4年生まで80名弱の受講があるので意見交換の時間を複数回設ける予定です。

これまで、社会的養護とはなにか子どもの権利とは、といったことを学びました。次は社会的養護の映画を通して歴史的理解をしていきます。
日本で初めての知的障害児施設の礎をつくった石井筆子、不良少年には家庭的な場が必要、と児童自立支援施設を設立した留岡幸助、19世紀イギリスの孤児が主人公の「オリバー・ツイスト」の3作品から、どれを観たいか受講者に選んでもらいました。
結果、海外の救貧政策や孤児の状況、イギリスの階級社会のことが知りたいという意見が多数あり、「オリバー・ツイスト」を観ることになりました。

自分とは違う境遇にある人について映画を通して理解力を高めたい、との声もありました。時代や国、性別や年齢が違っても、社会的な立場が弱い人の声を聴く方法、社会を変えるための手立てを一緒に考えていきたいです。