現代教養学科ブログリレー -ポーランド・ポーランド 志摩先生-

今日は、志摩がブログを担当します。

今日の夜は、国際関係論ゼミの3,4年生とポーランドのワルシャワ大学の日本語学科の修士課程の学生とZoomを使って、交流会です。オンライン授業に戸惑いながらも、飛行機で行くと12時間位の距離を、オンラインであっという間の出会いです。双方の学生もわくわく楽しみにしている。前もって、プロフィール交換、テーマを決めてあらかじめ準備とこれまでよりも準備万端で楽しい時間を期待する気持ちが高まる。

ポーランドといえば、偶然にも、昨年は2度も訪問する機会があった。1回目は、2019年6月、ポーランド北部の港町グダニスク(プロイセン時代は、ダンツィヒ)、ドイツ軍の侵入で第二次世界大戦が始まった場所でもある。バルト研究の国際学会への参加であった。

旧市街は、往時の商人の繁栄を想像させる街並み、この町で1980年代はじめに起きた造船所の労働者のストライキが、1989年のポーランドの民主化につながった。それから30周年を迎えた昨年、造船所の近くにできた連帯博物館が、学会の会場であった。ホテルと会場の往復に多くの観光客やわくわくするポーランド風揚げドーナツのポンチキも人気転落し列に並んで手にできた。もともとは、バラのジャムが入っているが、専門店では、種類もいろいろ楽しめる。

グダニスク
グダニスク連帯博物館

次にポーランドを訪れたのは、10月、ワルシャワ大学日本語学科創設100周年記念行事にスピーカーとして、招かれた。旧市街からほど近いホテルで日本ではなかなか会えない大学院時代の友人、知人とも再開できた。ここでは、「日本の女子大学について」の報告、ヨーロッパにはない女子大学に、興味深々の様子である。特別の夜のイベントで、ショパン博物館にあるショパンが愛用していた19世紀前半のピアノを使ったミニコンサートも、貴重な機会となった。ワルシャワは、1990年代以降何度か学生も連れて訪れたことのある街だが、目をみはる発展だ。新しいビルや住宅が立ち並ぶエリア、かつてのゲットーがあったところに、2013年、ユダヤ人歴史博物館がオープンした。最終日、フライトまでの時間に訪問したが、自分があたかもそこにいるような感覚になってしまうような新しい展示の仕方であった。

子どもの頃に読んだ伝記にポーランドが生んだ2回のノーベル賞受賞者キュリー夫人(マリア・スクロドフスカ・キュリー)があった。彼女の時代、つまり、ワルシャワがロシア帝国にあった時代に思いをはせることができる旧市街である。世界遺産である旧市街は、第二次世界大戦の破壊から、広場周辺の建物が昔通りに再建されたという。ポーランド人の精神を垣間見ることのできる町、ワルシャワの滞在であった。

ワルシャワ、キュリー夫人生家
ヴィラヌフ宮殿
ゲットーの記念碑