授業紹介【プロジェクト・ファシリテーション】豊富な活動経験からプロジェクトについて学ぶ

みなさん、こんにちは!
現代教養学科2年の水野真結です。

本学科の必修科目である「プロジェクト・ファシリテーション」の第3回講義にて、ゲスト講師の方をお招きしました。
鈴木佑輔さんは、せたがや三茶プロジェクトの代表を務めており、本学科のオリジナルプロジェクト「さんちゃを楽しもう!プロジェクト(通称:さんプロ)」でもお世話になっている方です。鈴木さんが取り組まれてきた様々な活動事例に関するお話を聞きながら、プロジェクトに携わる者が意識すべき心構えについて学びました。

自分の住んでいる街をより良くしたい。自分の取り組んだ成果が、周りの人の生活に良い影響を与えていることを肌で感じたい。鈴木さんの活動のベースには、揺るがない思いがあります。たくさんの豊かなアイディアを思いつく発想力と、それを実現させようと0から動き始める行動力の高さに感銘を受けました。

ビジネス型のプロジェクトとは違い、報酬の無いケースが多い市民運動型のプロジェクトでは、メンバーの動機付けやモチベーションの維持が大きな課題となります。実際に、講義終盤の質疑応答の時間でも、学生からは「大学のプロジェクトには分かりやすい報酬が無いが、どのようにすればメンバーの志気を高められるか?」といった質問が出ました。鈴木先生の回答は「ワクワクすることだけをやりましょう」「興味や苦労を分かち合った仲間がいることこそが隠れた報酬です」というものでした。本学科には「さんプロ」の他にも多様なオリジナルプロジェクトがあり、所属している学生も多くいます。私を含め、プロジェクトに所属している学生は特に、鈴木さんの言葉が胸に響いたのではないでしょうか。

プロジェクトは、活動内容の提案者である「言い出しっぺ」と、それに賛同し応じる「二番手」の支え合いによって成り立ちます。言い出しっぺの人には、目的や意志の保持、いざという時に責任を負う覚悟が求められ、二番手の人には、言い出しっぺの人の意志を大切に引き継ぐ気持ちが必要不可欠です。両者があくまで対等な立場で意見を交換し合い、協働することが大切なのだと学びました。

最後に、私の中で最も印象に残っている鈴木さんの言葉をご紹介します。
「プロジェクトは仕事じゃないし、どんどん失敗して良い。諦めずにやり続ければ、それが成功への道です。」
失敗を恐れ、行動に移すことを躊躇ってしまう私にとって、背中を押してくれる大切な言葉です。