【CLA Creative Lab】読売新聞合同企画「新聞記事ディスカッション」を実施

こんにちは。CLA Creative Lab*の
現代教養学科3年の前田恵那、高内綾乃、福本美尋です!

2024年12月4日(水)にCLA Creative Labが企画・運営する初めての学内イベント「読売新聞合同企画 新聞記事ディスカッション」を開催しました。

先日のプロジェクト活動でご協力いただいた、読売新聞東京本社イノベーション本部エグゼクティブ・プロデューサーの小坂佳子(こさか よしこ)さんをお迎えし、現代教養学科3年の学生9名でディスカッションを行いました。
(前回の活動:https://content.swu.ac.jp/gendai-blog/2024/09/20/【cla-creative-lab】「読売新聞東京本社を訪問」を、cla-reporters-magazine/

小坂さんの特別講義

イベントは「小坂さんのキャリア・記者の仕事についてのお話」「新聞記事ディスカッション」の2つの構成で実施しました。

まず初めに、小坂さんのキャリアや記者としてのお仕事についてお話を伺いました。
小坂さんは読売新聞社に入社後、秋田市局や立川市局での経験を経て、2024年6月まで生活部長(くらし面の責任者)としてご活躍されていました。特に印象的だったのは、子育てをしながら記者の仕事に取り組まれていた点です。周囲に同じように子育てと仕事を両立している方が少ない中で、その勇気ある働き方に深く感銘を受けました。

【新聞記事ディスカッション】
今回は2つのグループに分かれてディスカッションを行いました。
男性らしさに関する6つの記事(①希望の職業は女性の仕事 ②子育て ③仮想空間 ④無意識の偏見 ⑤日常着にスカート ⑥婚活市場)の中から特に印象深かった記事をそれぞれのグループで1つ取り上げました。

1つ目のグループは「婚活市場」の記事について話し合いました。
バブルの時期に流行した女性が求める3つの結婚条件である、「高学歴・高学歴・高収入」いわゆる「3高」。 女性活躍が広がる今、婚活男性に求められる条件は厳しくなっているようです。さらに、女性ウケを考えた「趣味」や「ファッション」では自分らしさがなくなり、婚活市場において男性は不利に感じているとわかりました。

新聞記事に関するディスカッション(1)

メンバーの「恋人」「結婚相手」に求める条件をそれぞれ書き出してみると、「恋人に求める条件」では「容姿」や「性格」が主に挙げられ、「結婚相手に求める条件」では、「家事・育児」「高収入」「安定性」を多く求めていると実感しました。
このように、恋人に対して理想を高く求める傾向にありますが、結婚の場においては容姿や学歴などの条件よりも、1つの例として「安定な将来」や「価値観」を重要視していると考えました。
また、女性が働きやすい時代になったからこそ、「結婚しないという選択肢による晩婚化問題との関係」や「女性は自分よりも上のスペックを持つ相手を理想に求めている」という意見がありました。

2つ目のグループは「仮想空間」の記事について話し合いました。
まずメンバーで、この仮想空間が今後本格的に運用化された場合の課題点を挙げていきました。「仮想空間で教育が行われていったら学校の必要性が問われてしまう」「VRゴーグルなど費用と環境を整えなければならない」など付箋に書いていきました。

新聞記事に関するディスカッション(2)

これらの課題点から、「仮想空間で男性の不安や悩みが解決するなら利用の拡大を進めてもいいかもしれない。しかし、その仮想空間を教育に使う場合は使用方法を考えるべき」「根本的な男性だからといったアンコンシャスバイアスをなくしていくべきだ」といったまとめをしました。

ディスカッションに参加した学生からは、
「意見交換では続々と新たな視点が出てきて、1人で新聞を読むよりも深く考える力が得られた。」
「同じ新聞記事を読んでいても、他の学生と意見が異なっていることに気がついた。」
「女子大の学生だからこそ、男性の生きづらさにも注目していくべきだと感じた。」
などの意見が出ました。

今回の企画を通して、新聞記事から社会課題や偏見に対する多様な視点が共有されました。参加者からは学びになったと声が寄せられ、新聞を通じた深い学びが得られた初イベントとなりました。CLA Creative Labは引き続き、学生の可能性を広げるプロジェクトを展開していきます。今後の活動もお楽しみに!

【運営チームの感想】
私は、普段新聞を読むことがほとんどありませんでしたが、1つの紙面で様々な情報を効率的に取り入れられる「新聞」の価値を実感することができました。また、ディスカッションではそれぞれの視点が異なり、多様な意見を交換できたことが良い経験でした。
今回、CLA Creative Labとして初めてのイベントを開催することができ、嬉しく思います。ご協力いただいた、小坂さん・学生の皆さんありがとうございました!(前田)

読売新聞東京本社を訪問してから、学科でぜひ開催したい!とメンバーで考えていたイベントが成功出来て良かったです。新聞記事ディスカッションでは「婚活市場」と「仮想空間」という異なるテーマを深掘りし、現代社会が抱える課題を実感しました。参加者全員が積極的に意見を出し合っていたのが印象的でした。
1人の参加者として学びを深めつつ、イベントの運営を通し皆さんに満足いただけて嬉しかったです!(高内)

ネットでは自分が気になるニュースばかりを見てしまいがちでしたが、今回、新聞記事に触れたり新聞についてのお話を聞いたりする中で、幅広く情報を得る大切さを改めて感じました。また、グループワークでの討論を通じて、情報をそのまま受け入れるのではなく、さまざまな角度から考え、意見を述べ、話し合うことの面白さも実感しました。このイベントに携わってくださった小坂さん、見山先生、そして参加してくださった学生のみなさん、本当にありがとうございました。(福本)

【小坂さんからのコメント】
当日の様子を非常にわかりやすくまとめてくださり、感心しています。記事をもとに議論をし、多様な視点からものごとを考える面白さを体感してもらえたようで、とてもうれしいです。SNSでスタンプを返すのも楽しいですが、こうして自分の言葉で大学の仲間と本音をどんどん語り合ってほしいです。知る、考える、行動する。これからもこのサイクルで学びを深めていってください。

*CLA Creative Labとは
今年度から始動した現代教養学科の新たなプロジェクト。
①クリエイティブ・コンフィデンス、②マーケティング・コミュニケーション、③キャリアデザインという3つのテーマで現代教養学科の学生の可能性を広げていくような活動を展開する予定。現在、運営チームは現代教養学科、そして昭和女子大学の学生の可能性を広げていけるような様々なプロジェクトを企画中。