こんにちは! 現代教養学科2年の平山です。
2025年度国際社会調査研修 最終日の様子をご紹介します!
★前回の投稿は こちら からご覧ください!
国際交流基金(JF)を訪問
研修最終日は、独立行政法人国際交流基金(ソウル日本文化センター)を訪れ、職員の寺江瞳さんに、ご自身のキャリアや国際交流基金での活動についてお話を伺いました。

国際交流基金は、世界25カ国に26の拠点があり、282人(2024年7月時点)もの方々が働いています。ソウル支部は日本人3人、韓国人9人、サポート3〜4人で構成されているそうです。
活動内容は大きく「文化芸術の交流」「海外における日本語教育」「日本研究と国際対話」の3つに分けられます。具体的には、日本や海外のアーティストとのコラボ事業や、日本語教員の育成、日本研究者の支援など、日本文化の発信や交流と関わる様々なお仕事があるとのことでした。寺江さんは「活動を通して日本に好感を持ってもらうことで、国際交流を促進させることが目的」とおっしゃっていました。
寺江さんご自身は、大学で法律を学んだ後、新聞社に入社し、記者としてお勤めになっていたそうです。その後、2016年に国際交流基金に入職され、現在は広報活動に尽力されています。高校生の頃から海外に短期留学をしたり、記者時代に中国での単独取材をしたりと、以前から海外への関心が強かった寺江さん。そこで培われた行動力が現在のお仕事に繋がっているそうです。

また、寺江さんは、「韓国は日本について詳しい」イメージを持ってらっしゃるそうです。日本文化はもとより、韓国国内での「競争の激しさ」が、それとは別の傾向を持った隣国日本への興味を高めているのではないかとおっしゃっていました。
一方で、日本の場合、英語を使用しなくても成り立つマーケットが国内に広がっていることにより、他国と比べて国際意識が低い現状にあるそうです。国内に充分なマーケットがあるのは良いことですが、国際意識を高めることも必要ではないかとお話しをされていました。
≪質疑応答の一部≫
Q:ソウル支部で主に使う言語は日本語ですか?韓国語ですか?
A:韓国人職員やサポーターの方々も日本語を学んでいる人が多いので、主に日本語を使っています。
Q:お仕事のやりがいを感じた瞬間はありますか?
A:自分が携わった海外の映画祭で、現地の人からコメントをもらったときです。海外と日本を繋ぐことができたと思った瞬間に、とりわけ仕事のやりがいを感じます。

国際交流基金のすぐ隣には、文化情報室と呼ばれる図書室があります。日本語で書かれた多様なジャンルの書籍や新聞が所蔵され、漫画コーナーには韓国語の翻訳版も置いてありました。日本に関心のある韓国人や、韓国に住む日本人の方々が主に利用しているそうです。
5日間の研修で、私たちはたくさんの出会いを経験しました。今回の研修で見聞きしたこと、考えたこと、そして、人々との交流を通じて生まれた気持ちなどを忘れずに、今後の学生生活にも活かしていきたいと思います。
とはいえ、調査研修はこれで終了ではありません。これからは、報告書の執筆が控えています。
また、11月8日(土)・9日(日)の秋桜祭では、今回のソウル研修の展示を行う予定です。秋桜祭では、ほかにも魅力的な展示や催しが沢山ありますので、ご都合の合う方はぜひお越しください!!
記事:2年 平山結希菜