【シムゼミ】女子高生と一緒に学問(学んで問う!)しました~

こんにちは!シムゼミ3年の井上です。
私たちシムゼミは11月の上旬に東洋女子高校の生徒と交流会を行い、年齢を越えて女子同士で一緒にシム先生による週末講義に臨みました!

「DEIってなに?」というお題からシム先生の講義が始まりました(※DEIとは、「ダイバーシティ(多様性)」「エクイティ(公平性)」「インクルージョン(包括性)」の略です)。講義は、ジェンダーギャップ指数をもとに、「女性の社会進出」と「各界における女性リーダーの少なさ」や「女性大への賛否両論」と「海外の女子大事情」などの現代社会の現状を踏まえて、進められました。また、海外の事例として「格差是正に向けたマレーシアとシンガポールの政策の違い」にも触れられ、私たちは高校生とともにジェンダーと格差および平等と公平について複数の視点から深く考えることができました。

グループディスカッションのテーマは「アファーマティブ・アクション vs メリトクラシー、あなたはどっち派?」でした。DEIを実現すべく、アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)では、構造的歴史的に不利な立場に置かれてきた人々に対して、積極的に機会を与える考え方があります。一方で、メリトクラシー(業績主義)、つまり努力と才能という「個人がもつ力」で評価する実力主義の考え方も存在します。

実際の意見として、メリトクラシー派は、能力重視の方が社会は発展するのではないかという意見が主流でした。翻って、アファーマティブ・アクション派は、未だに男女で賃金格差やライフステージによるキャリア形成の違いがある以上、「女子枠」などのアファーマティブ・アクションの導入も考慮すべきだろうという意見も挙げられました。

どちらも、「公平さ」や「正義」を目指してはいるものの、何を公平とみなすかによって考え方も政策も大きく異なってきます。そうであるこそ、社会や時代、国の状況によって、正解のない中で、折衷案、妥協案と納得案を皆で考えていくことが重要だと痛感させられました。

東洋女子高等学校の皆様、楽しい議論をありがとうございました!また会いましょうね~

記事:3年・井上