定例研究会を開催しました。

2011年11月18日(金)大学1号館2階会議室において第129回定例研究会を開催しました。

東京工芸大学非常勤講師の中神美砂先生をお迎えして「ロシア女性の学問への道‐ダーシコヴァから高等教育を求める女性達まで」というタイトルでお話を伺いました。

 

18世紀はロシアの近代化が進められた時代であるとともに女帝が多く即位した時代でもあった。このことがロシア女性の教育を推進する背景となったことがまず説明された。
結婚誓約書への署名のために貴族女性に対して識字教育が開始されたことに始まり、帝政ロシア時代の夫婦別産制という独特の財産権問題などを背景とした女性の活躍、出版事業と読書への関心の高まり、女子教育機関の設立など、皇室の女性を中心としたロシア女性教育史が詳細なレジュメを元に語られた。
あまりなじみのないロシア女性の教育問題を知ることのできる貴重な機会であった。