女性文化研究所オンラインシンポジウム 源氏物語シリーズ第2弾

女性文化研究所オンラインシンポジウム

男女共同参画・女性活躍の時代に向けて-源氏物語・紫式部に学ぶ―」を下記の通り開催いたします。

 1999年に男女共同参画基本法が制定され、四半世紀を迎えようとしています。この間、さまざまな意識啓発や取組がなされてきたにもかかわらず、世界経済フォーラム発表のジェンダー・ギャップ指数(2023)では、146 ヵ国中125位とG7中でも最下位であり、男女共同参画社会の実現とは程遠い状況にあると言え、その一方、歴史を紐解くと、平安時代には女性に対する不平等もあった中で、文化・政治の場である朝廷へ女性が出仕し、そこでは女性が男性とともに一定の地位を持ち大きな役割を果たしていたと言われます。そこで、本シンポジウムでは世界からの評価も高い『源氏物語』やその作者である紫式部に焦点を当てて、平安時代の女性の生き方、女性に対する見方など、現代に通じることや現代において改めて学ぶべきことを明らかにしつつ、その上で、トークセッションを通して、男女共同参画・女性活躍の時代に向けて、今後の政策、教育、労働、生活、男女のあり方など、登壇者も含めて様々な角度から討議していきます。

開催日時:2024年2月10日(土) 10:00~12:00
開催方法:オンライン(Zoom)
参加費無料・要申込

お申込みはこちらのフォームからお願いいたします。ちらしはこちらから
申込締切:2月7日(水)正午
※申込締切後、参加用URLをお送りします。
※学内外にかかわらず、どなたでもご参加いただけます。

<予定プログラム>
総合司会: 武川恵子(昭和女子大学女性文化研究所長)
開会の挨拶 金尾朗(昭和女子大学学長)
コメンテーター挨拶「男女共同参画・女性活躍の時代に向けて」坂東 眞理子総長
講演 1 「貼交屏風から見る源氏物語の享受」 胡 秀敏 氏
『源氏物語』は文字による享受と同時に、平安時代から絵巻や冊子、扇面、色紙、屏風などの様々な媒体に描かれてきた。本学所蔵の「源氏絵貼交屏風」を中心に、場面選択とその配置の意図に込められた思いから女性の立ち位置、女性に対する考え方を探ってみたい。
講演 2 「紫式部に対するまなざし-賢・虚・聖-」 家塚 智子氏
紫式部に対する評価は、賢女と狂言綺語つまり嘘をついたため、地獄に堕ちたという全く相反する2つの側面がある。「源氏供養」をはじめ、こうした事象を紹介し、紫式部、『源氏物語』に対するまなざしを通して女性の生き方を考えてみたい。
コメント 坂東 眞理子(昭和女子大学総長)
質疑応答/トークセッション
閉会の挨拶 北本佳子(昭和女子大学女性文化研究所副所長)