11月29日(火)、大学1号館2階会議室において、読書会を開催しました。
第3回(2010年)昭和女子大学女性文化研究賞候補作を読む」をテーマにした第3回目。
粕谷美砂子女性文化研究所所員をコーディネーターに『人口・家族・生命と社会政策:日本の経験』(杉田菜穂著、法律文化社)を取り上げました。
和やかな雰囲気の中、人口の問題、特に少子化の問題を歴史的に捉え、日本における少子化の系譜を明らかにしようとしたこの本から、少子化論の始まりや人口の質の問題について説明した後、第9章の「永井亨と新生活運動」を参加者と共にじっくり見て行きました。
丁寧で分かりやすい解説だけでなく、要所要所で脚注等を参考に、論文の書き方や研究方法などの説明も加えられ、ただ内容を読み進めるだけにとどまらない有意義なものとなりました。