1月24日(火)、学園本部館第1会議室において、読書会を開催しました。
「第3回(2010年)昭和女子大学女性文化研究賞候補作を読む」をテーマにした本年度の最終回。岸田依子女性文化研究所所員をコーディネーターに研究賞を受賞した『〈主婦〉の誕生:婦人雑誌と女性たちの近代』(木村涼子著、吉川弘文館)を取り上げました。
丁寧に作られたレジュメを使って、主婦や婦人雑誌についてこの本を読むための背景を学んだ後、Ⅲ-第1章「〈主婦〉であること魅力」の部分を中心に解説。また、同じような手法でアメリカの「主婦の誕生」を分析した『アップルパイ神話の時代』(原克著、岩波書店)も取り上げた。
20世紀初頭から日本でもアメリカでも、女として妻としてオールマイティであることが求められた「主婦」。現代を生きる学生からは違和感が多く語られた。コーディネーターは「皆さんには皆さんなりの幸せな主婦を目指してもらいたい。変わる時代背景に合わせ、男女ともにどうあるべきかを考えていく必要がある」と締めくくった。