今日は李守先生です~どうぞ~
国際学科では「韓国語」のほか,「日本社会概論(多文化社会としての日本)」「国際社会
論(ことばと社会)」などを担当します.
専門は社会言語学.朝鮮語の近代化をおもな研究対象としています.現在,フィールド
としているのは中華人民共和国・吉林省・延辺朝鮮族自治州です.
56の民族がくらし,約80の言語がはなされている中国ほどではないけれど,日本でも,
最近,さまざまな言語を耳にする機会がふえました.公共施設の標示は,ポルトガル語や
スペイン語,ハングルや簡体字(大陸中国の漢字)でかかれるようになっています.
事実として,日本社会は多言語化しつつあります.わたしが大学院で勉強していた20数
年まえ,‘multilingualism’はとおい異国の現象をさす語であって,頭では理解していて
も,いまひとつ実感がともなわなかっただけに,隔世の感があります.
わたしにとって国際学科は,こうした問題をかんがえるうえで,とてもめぐまれた環境で
す.
写真: この夏,中朝国境の町をたずねました.背後につらなるのは朝鮮半島の山なみ.
中国東北地方には約200万人のKorean(朝鮮族)がいます.