国際文化研究所は、グローバルセミナーとして、セルビア大使の講演会を開催した。会場は昭和女子大学オーロラホールであったが、コロナの感染拡大の状況下で、学生はオンラインでの参加となった。今年は日本とセルビアの交流140周年にあたる。講演ではご自身の自己紹介から始まり、セルビアの歴史、日本とセルビアの関係、セルビアのジェンダー問題、女性の地位向上や今後の展望まで幅広くお話しいただいた。学生時代に日本への留学経験のある大使は、日本とセルビアの関係については大変見事な日本語で、セルビアの女性の状況についてはわかりやすい英語でお話くださった。
北海道と国土面積がほぼ同じ、人口は700万人以下のセルビアで、女性の社会進出について女性大使は30.13%(2021)だそうだ。2020年に成立した内閣では、女性首相の他に10人の女性閣僚がいることは、参加学生にも大変印象的であったようだ。質問はチャットから英語と日本語で活発になされ、丁寧に答えてくださったことは、学生にとって貴重な機会となったことと思う。事後の感想でも女性の社会進出への関心が高かったことが伝わってきた。
大使からは、この大学での講演を機にますます日本との友好関係を築きたいとのメッセージを頂いた。
講演会で、初めて英語で司会をした会計ファイナンス学科2年のM.U.さんからは、次のような感想が届いている。「女性の社会的な立ち位置など多くのことを学ぶことができとても興味深かった。日本の歴史とセルビアの歴史の年表を大使が作ってくださったので、似ている歴史や違う歴史など対比させて学ぶことができ、多くの学びが得られた。大使ご自身も博学でとてもかっこいい方で、感銘を受けた。」